しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「天使と罪の街」  マイクル・コナリー 

2017年07月28日 | 読書
「天使と罪の街」  マイクル・コナリー   扶桑社ミステリー   上・下巻
  THE NARROWS    古沢嘉通・訳

元・ロス市警刑事の私立探偵ボッシュは、仕事仲間だった友の不審死の真相究明のため調査を開始する。
その頃ネヴァダ州の砂漠では多数の埋められた他殺体が見つかり、左遷中のFBI捜査官レイチェルが現地に召致された。
これは連続猟奇殺人犯、“詩人(ポエット)”の仕業なのか?
そしてボッシュが行き着いた先には……。
      <文庫本上巻裏カバーより>

私立探偵ボッシュとFBI捜査官レイチェルは“詩人(ポエット)”こと連続殺人犯の跡を追う。
ラスヴェガス、ネヴァダ州の売春街、そしてロサンジェルス。
追っ手をあざ笑うかのように捜査を撹乱する犯人。
用意周到に計画された、その恐るべき企みとは?
現代ハードボイルドの第一人者コナリーが描く壮大なサスペンス。
       <文庫本上巻裏カバーより>

「ハリー・ボッシュ」シリーズ第10弾。











ハリー・ボッシュシリーズだが、「ザ・ポエット」の続編。
「夜より暗き闇」のテリー・マッケイレブは死者として登場。
もう1度「ザ・ポエット」を読み直してから読んだので、良く分かった。
こちらを先に読んでも、きっと面白いとは思うが。
「夜より暗き闇」の以前に読んでいるのだが、大分忘れている。
これも近いうちに読みたい。こちらには新聞記者マカヴォイが登場している。

殺人は“詩人(ポエット)”であることがはじめから明確。
ポエット側から見た話しもある。
レイチェルに執着しているポエットだが、最終的には何がしたかったのだろう。
ひたすら、レイチェルとの追掛けっこだったのだろうか。
謎を掛け、手掛かりを残して追って来させる。
ハリーもテリーの残したメモを頼りに、テリーの考えた後を追って行く。
かなりの頭脳戦。
最後はハリウッド映画のような、アクション満載になったが。
ポエットとの対決がまた残される結末になるのかと思ったが、区切りが付いてしまった。
ちょっと残念。
もっとこの対決を見たい気もした。
そして、テリーの死の真相がやりきれない。
ハリーの娘を大事に思う豊かな心情もいい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ヘッドハンターズ」  ジ... | トップ | 「ザ・ポエット」 マイクル... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事