しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「天使の牙から」  ジョナサン・キャロル

2011年06月06日 | 読書
「天使の牙から」  ジョナサン・キャロル   創元推理文庫  FROM THE TEETH OF ANGELS     浅羽莢子・訳 「死にかけてるのってどんなものかって?もう生きてないんだ。バランス取ってるだけ」 男は癌で余命幾許もないかつてのTVの人気者。 「人生でほしいと思うものには必ず牙があるのよ」 女は若くしてハリウッドを去り隠遁生活を送る元女優。 男は死神から不思議な力を授かり、女は . . . 本文を読む
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「Fake」 五十嵐貴久

2011年06月05日 | 読書
「Fake」 五十嵐貴久     幻冬舎文庫 宮本調査事務所所長、宮本剛史37歳。 ある日、事務所に訪ねて来た西村一穂と名乗る男は、息子の昌史を東京芸大に受からせて欲しいと懇願する。 10ヶ月前、世話になった叔父の息子をカンニングで大学に入学させたことを聞いてきたらしい。 それは、ハイテクを利用した完璧なカンニング。 叔父のために1度だけの筈だったのだが。 昌史は芸術的な才能はあるが、学科がまる . . . 本文を読む
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「さよなら妖精」 米澤穂信 

2011年06月04日 | 読書
「さよなら妖精」 米澤穂信     東京創元社 1991年4月、地方都市藤柴市。 高校3年生の守屋路行と太刀洗万智は、ユーゴスラヴィアから来た17歳の少女マーヤと出会う。 マーヤは、あてにしていた滞在先が駄目になり、途方に暮れていると言う。 2人は、同級生の白河いずるを紹介する。 いずるの家は民芸旅館『きくい』で、マーヤは旅館の手伝いをしながら滞在する。 マーヤは、メモを取りながら日本のことを何 . . . 本文を読む
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「海」  小川洋子 

2011年06月03日 | 読書
「海」  小川洋子      新潮文庫 7編からなる短編集。 「海」 恋人の家を訪ねた青年が、海からの風が吹いて初めて鳴る“鳴鱗琴”について、一晩彼女の弟と語り合う。 「風薫るウィーンの旅六日間」 45年前、日本で別れた恋人を訪ねて、ウィーンへ来た琴子。 初めての外国で不安そうな琴子に頼られて、一緒に養老院へ行く私。 「バタフライ和文タイプ事務所」 新人のタイピストは、3階倉庫に活字の管理 . . . 本文を読む
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「パズル・パレス」 ダン・ブラウン

2011年06月01日 | 読書
「パズル・パレス」 ダン・ブラウン  上・下巻  角川文庫  DIGITAL FORTRESS         越前敏弥/熊谷千寿・訳 アメリカ、国家安全保障局・NASのスーパーコンピュータ〈トランスレータ〉。 すべての暗号を短時間に解読する。 対テロ対策として開発され、一般市民の通信全てをも監視可能なこのコンピュータの存在は決して公にできない国家機密だった。 しかし、国家が秘密裏に、個人のプラ . . . 本文を読む
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