「殺しへのライン」 アンソニー・ホロヴィッツ 創元推理文庫 A LINE TO KILL 山田蘭・訳『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネル諸島のオルダニー島を訪れた。どことなく不穏な雰囲気が漂っていたところ、文芸フェスの関係者のひとりが . . . 本文を読む
「きたきた捕物帖二 子宝船」 宮部みゆき PHP 第一話 子宝船ある日、北一は『長命湯』で喜多次が拾って来た焚き付けになるガラクタの中に宝船の絵を見つける。その絵は弁財天が後ろ向きで、同じものが数枚あった。変わっている事を面白がり、北一はそれを貰って来る。その後、北一は貸本屋の村田屋治兵衛から宝船の絵にまつわる不穏な話を聞く。「酒屋がお年賀に配った宝船の絵のせいで、生まれたばかりの . . . 本文を読む
「連環」 松本清張 講談社文庫 九州落ちして印刷屋に勤めた笹井は、計画遂行のため主人の妻滋子を籠絡し、さらに二号の藤子を誘惑。陰謀に成功した彼は、滋子から大金を得、東京でエロ出版に手を出す。資金源の滋子が無一文になると非道にも第二の殺人を計画する。虚構に生きる男が、追跡者の執念にあえなく自滅してゆく過程を描く傑作。 <文庫本裏カバーより>今の状況からのし上がる為に、殺人教唆して上手く行き . . . 本文を読む
「その裁きは死」 アンソニー・ホロヴィッツ 創元推理文庫 THE SENTENCE IS DEATH 山田蘭・訳実直さが評判の離婚専門の弁護士が殺害された。裁判の相手方だった人気作家が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字“182”。被害者が殺される直前に残した謎の言葉。脚本を手掛けた『刑事フォイル』の撮影に立ち会っていたわたし、ア . . . 本文を読む
「メインテーマは殺人」 アンソニー・ホロヴィッツ 創元推理文庫 THE WORD IS MURDER 山田蘭・訳自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか?作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、ドラマ『インジャスティス』の脚本執筆で知りあったホーソーンという元刑事から連絡を受ける。この奇妙な事件を捜査する自分を本にし . . . 本文を読む