「その裁きは死」 アンソニー・ホロヴィッツ 創元推理文庫
THE SENTENCE IS DEATH 山田蘭・訳
実直さが評判の離婚専門の弁護士が殺害された。
裁判の相手方だった人気作家が口走った脅しに似た方法で。
現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字“182”。
被害者が殺される直前に残した謎の言葉。
脚本を手掛けた『刑事フォイル』の撮影に立ち会っていたわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、
元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査にふたたび引きずりこまれて―。
<文庫本1頁目より>
「ホーソーンとアンソニー・ホロヴィッツ」シリーズ第2段。
前作と似たような感じで、アンソニーが巻き込まれて始まる。
殺人の動機が、2つある事件のどちらに関係しているか、と言うのも似ている。
今度はどちらの事件が動機になっているか。
やはり、あれだけ残酷に殺すのは恨みがあるからだろう、とか色々考えて。
今度こそ手掛かりを見つけるぞと思ってもやはり難しい。
始めのほうで、アンソニーが「手ががりを三つ見逃し、二つ読みつがえた」に“エーッ”と。
後から読み返してみて、なるほどここかと思う所と、良く分からない所がある。
最後の説明を読んでいてなるほどと納得。
そして最後の手紙も真相を綺麗に明かしてくれる。
しかし、この物語には嫌な感じの人が出て来る。
ホーソーンも相変わらずだが、カーラ・グランショー警部は最悪だ。
しかし、ホーソーンの事が少しずつ分かって来て、興味は出て来た。
アンソニーがまた殺されそうになるなんて、そこまで前作に似なくてもいいのに。
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