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防衛大臣答弁

2009年07月02日 | ジュゴンブログ
今日、参議院で山内徳信議員が沖縄防衛局の環境アセスメント準備書について質問しました。すでに参議院のライブラリーで見ることができます。

 要約文は長いですが、ご一読ください。

(山内議員)
 なぜ、2005年3月7日に環境省が辺野古沖で発見したたNO16.9ジュゴンが、準備書の第6章に記載されていないのか。

(防衛省)
 NO16.9ジュゴンは発見海域が宜野座沖から辺野古沖であることは承知している。
 しかし、発見位置が宜野座沖なので、分類として宜野座沖から金武湾として分類した。

(山内議員)
 09年6月15日に沖縄県に提出した事業者見解(防衛省)には「辺野古沖でジュゴンを確認したのは平成11年度まで、その後は確認されていません」と明記している。おかしい。

 NO16.9ジュゴンは辺野古沖を7時間11分回遊している事実が準備書第6章に書かれていないのはなぜか。

 基地を作るために事実を隠ぺいし、ごまかしの準備書を沖縄県環境審査会に審査させるのは問題だ。準備書の撤回を求めます。

(防衛大臣)
 NO16.9ジュゴンについては準備書の第3章と第6章に書いてある。ごまかしとの指摘は当たらない。地元にしっかりと説明をしていく。

(山内議員)
 沖縄県環境影響審査会に事実を提示して審査してもらわなくてはできるものもできなくなる。

(防衛大臣)
 指摘された事実を受け止めながら、説明をしっかりしていきたい。
           以上。

 防衛省の答弁は予想されたものです。

 彼らは平成16年度に宜野座沖で発見された2頭のうち1頭がNO16.9ジュゴンだと言いぬけようとしています。

 しかし、環境省資料では平成16年度に宜野座沖で発見されたジュゴンはNO1,(金武湾口~松田沖),6(宜野座沖海域),9(宜野座沖~辺野古沖)と4頭です。 松田は宜野座村松田のことです。

 また、7時間11分回遊したジュゴンの15分ごとの動きを見ると、宜野座沖で発見されて以降、金武湾には向かわずに辺野古沖海域を回遊しています。NO16.9を宜野座沖から金武湾に分類したということは大変無理があります。

 しかも、決定的なことは、今年6月15日に沖縄県に提出した事業者見解「平成12年度以降辺野古沖でジュゴンを確認していない」と明記したことです。

 明日の沖縄防衛局交渉や沖縄環境影響審査会での議論で追及していきます。

    ジュゴンの保護者