「平成16年度までは辺野古沖は生息地です」(沖縄防衛局)
7月3日沖縄防衛局交渉をしました。
私たちの追及に、交渉責任者が私見ですが「平成16年度までは辺野古沖はジュゴンの生息地である」と明言しました。
これは、6月15日に沖縄防衛局が沖縄県に提出した事業者見解「ジュゴンの生息(発見ではなく生息…引用者)は辺野古沖では平成11年度まで…確認されましたが、その後は確認されていません」(p78 No9)を否定するものです。
なぜ、私見であるにせよ沖縄防衛局は平成16年度までは生息地であると認めたのでしょうか。
2005年(平成17年)3月7日に発見されたNO16~9ジュゴンが7時間11分、「辺野古沖をゆっくり北上し、長島・平島あたりでUターンして南下」と、環境省が「ジュゴンと海草の広域的調査」(平成13年~17年度結果概要・表2 平成18年12月26日)で報告している事実を沖縄防衛局が否定することができなかったからです。
では、なぜ、沖縄防衛局は準備書の第6章からNO16-9を消したのでしょうか。
第6章が「総合評価」で調査、予測及び評価の結果を取りまとめる結論部分だからです。
辺野古沖にジュゴンが平成12年度以降は生息を確認されていないから、辺野古沿岸の海草藻場は破壊しても仕方がないと結論づけたかったからです。
基地建設を進めるために、1)NO16-9ジュゴンを準備書第6章から消し去り、2)宜野座沖で発見されたジュゴンの頭数をごまかすなど、環境省の資料の改ざんした沖縄防衛局を許すことはできません。
7月9日沖縄県交渉や県環境影響審査会への働きかけ、国会質問などで準備書の撤回を求めていきます。
注)沖縄タイムス7月5日、琉球新報7月4日、琉球朝日放送7月3日で報道されました。
“消えたジュゴン”波紋 環境省「辺野古海域」→準備書「宜野座沖」 (沖縄タイムス)
沖縄防衛局 ジュゴン「宜野座沖」に記載 (琉球朝日放送)