乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

高知の棒寿司・田舎寿司

2020-02-29 | 高知県
 ことでんのレトロ電車に乗りに行くときは必然的というのか四国つながりでとさでんや伊予鉄にも乗りに行きたくなります。高知に行ったら毎度のことではあるのですが別に狙わなくてもうれしい電車がどんどんやって来るので天国みたいな気がしました。
 そんなわけでテキトウにとさでんに乗っていたらなんだか鯖の棒寿司が食べたい気分になったので上町二丁目電停近くの丸池寿司で降ります。


 鯖の棒寿司は大きそうだったので大事をとったつもりで半身だけ買ってもかなりの量があり頭にもぎっしりご飯を詰める豪快さには毎度脱帽です。夕食に開けたら柚子が効いたさわやかなウマさなのでお腹いっぱいになってももうひとつと食べたくなり飽きがきませんでした。


 他にもいろいろな押し寿司や巻き寿司があり品書きに誘惑されるもののご飯がぎっしりでお腹にたまるものなので悩みます。結局玉子巻もかわいいので買ってしまいました。


 ずっしりする鯖の棒寿司と玉子巻の袋をぶら下げて乗り鉄を続け暗くなったら大橋通で降ります。目的地は飲食店が集まる観光名所「ひろめ市場」の向かいにある毎日屋というスーパーです。


 毎日屋で寿司以外のものを何か買って宿で寿司と一緒に食べようという算段だったのですが、野菜類中心のかわいい「田舎寿司」を見たら我慢できず買ってしまいさらに寿司が増えてしまいました。こんにゃくのお稲荷さんなんてよく思いついたものだと毎度思います。


 そんなわけで寿司が増え翌日まで食べ続けることになりました。高知のお寿司は好きでも行ったときに買うのは毎回1度くらいですがどうもお腹だけでなく心も飢えていたようです。ともあれこれだけ続けざまに食べたらさすがに満足しました。
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ことでん23号お名残乗車

2020-02-27 | 香川県
 ことでんに4両残る釣り掛けの「レトロ電車」は内3両が「近代化産業遺産」として経産省に認定されているくらいなのでずっと乗って楽しめるものだと思い込んでいたのですが、残念なことに2021年までに順次廃車されてしまうことが発表されてしまいました。ことでんが発表した計画によるとまず元近鉄の23号が2020年のゴールデンウィーク後に廃車されるとのことです。これまでは廃車されるなんてことは想像もしていなかったのでなんとなく気が向いたときに乗りに行ったものですがもうのんびりもしていられません。

 とにかく廃車前にもう1度乗りたいと11月から5月まで毎月ある23号の運行日を並べてみて、行けそうなのは2月3月5月、そのうち3月は春休みの学生・生徒が多そう、5月はゴールデンウィークの上にラストチャンスとなると混んで落ち着いて乗れないかも、と想像し2月に決行と相成ります。
 そんなわけで2月の運行日に高松築港に向かい一日乗車券を買いました。以前レトロ電車の運行は高松築港と琴電琴平の往復だったのですがその後車庫のある仏生山から琴電琴平までの往復に短縮されているためまず仏生山に出ねばなりません。元京王5000系に揺られていると複線化工事中の立派な高架に上がってまだ開業前の伏石駅を通過するのでちょっとびっくりしました。


 仏生山駅に着くともうかなりの人が集まっていてにぎやかです。まずホームからこれから乗る23号・300号・120号を見たらこれまでだったら屈託なく早く乗りたいなあ嬉しいなあと単にワクワクしてくるところなのに寂しくなってしまいました。


 周りを見渡すと京急の塗色になっている元京急1000形や元京急600形が見えことでんでの京急勢の強さを改めて思い出します。


 いったん駅を出て車庫を外側から見に行くと電動貨車のデカ1も見えました。


 23号の隣には扉が多い元京急700形が並んでいます。


 さて車庫を見物して寂しさをいくらか忘れたところでレトロ電車の発車時間になります。幸いそこまでぎゅうぎゅうにはならず腰掛けることができ、よく飛ばす釣り掛け音を聞きながら揺られるのは大変楽しいのですが23号に乗るのも最後でもうすぐレトロ電車は全廃かと思ったらまた寂しさが戻ってきてしまいやや集中できませんでした。琴平が近づき外を見ていたらちょうど土讃線の列車が上を走っていたのでこの辺りでカメラを構えていた人は両方がいっぺんに入っている写真がとれたはずです。


 さよならヘッドマークを見たりあたたかみのある車内を眺めているとこれで最後という実感がわくようなわかないようななんともさっぱりしない気分になります。


 琴電琴平の折り返しはちょうどお昼どきなのでうどんを食べることにしました。さぬきうどんは好物ながらレトロ電車全廃が頭に引っかかっていると味がいつもの半分くらいという感じでした。量は2玉分なので1玉分の味にはなるのかもしれませんが。


 京急の広告車両が留置されていたので見に行くとなんだか京急800形を思い出し、そういえば800形もこないだ無くなったんだったといよいよ寂しさが増してしまいました。


 という具合になんだかわざわざ寂しくなりに行ったようなところもありましたが、21世紀になってだいぶ長いこと楽しいレトロ電車に乗ることができたありがたさに改めて感謝の念も湧き、まあ当分好みの片開きの車両には乗れるかとそこはちょっと思いなおしもしたりです。
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新松戸はベトナム街

2020-02-04 | 千葉県
 総武流山電鉄、ではなくなってだいぶ経つ流鉄流山線には時々なんとなく乗りに行きたくなります。ついでに少し電車見ながら散歩でもと新松戸駅の隣というか下というかにある幸谷駅から線路の脇を北の方へ歩いていたら流山線をはさんでベトナム料理店とベトナム物産の店が向かい合っているのが見えました。そういえばいつの間にか新松戸駅付近にベトナム関連の店が増えているような気がします。そこで一度ぐるっと見て回ることにしました。


 流山線をはさんで向かい合っている店はベトナム料理店の「ニャークェー」とベトナム物産店の「ズンフェン」です。両者はすぐ目の前ですが行き来するにはいくらか離れた遠い踏切まで回らなければならずすぐにハシゴとはいかないのがちょっと面白い気がしました。


 ズンフェンから線路沿いを北に進み、武蔵野線と常磐線を結ぶデルタ線の北辺をくぐった先には「ソンセン」というレストランがあります。店内ではそう種類は多くないものの食材の販売もしていました。
 このソンセン前の通りの1本東にあたる2車線の通りに出て新松戸駅方面に向かって行き、新松戸駅前郵便局手前の角を東に入るとこんどは赤い壁が目立つ「リトルベトナム」というフォーとバインミーを前面に出す食堂があります。


 2車線の通りに戻って新松戸駅で武蔵野線をくぐり、さらに常磐線沿いに南下していくとほどなく「チャミクアン」というレストランが3階でベトナム国旗を掲げているのが見えました。


 チャミクアンのすぐ南に常磐線をくぐるトンネルから出てくる道があり、これを今度は西に進んで新幸谷橋で新坂川を渡るとすぐに「ベトナム料理研究所・Kienレストラン」というレストランがあります。まだ開店したばかりと見え花がたくさん出ていました。そろそろお腹が空いて来たのでここで食べて行くことにしランチメニューを見ると麺ものご飯ものにパンのバインミーと揃っていて見ているだけでうれしくなります。せっかくなので、というのもヘンですがランチメニュー中一番高い950円の「豚足のビーフン(Bun Bo Gio Heo)」にしました。生か揚げどちらかの春巻とサラダにデザート、コーラかオレンジジュースがつくセットなのでひと通り食べたらまずは満足です。ちなみにレストランの2階には「KIEN Shop」という看板が出ていたので寄ったところ上述のズンフェンより規模は小さいもののいろいろとベトナム物産を扱っていました。


 トンネルから歩いて来た道は「あめりかふう(アメリカ楓)通り」といい、食後はこれをさらに西へと歩いて行きます。新松戸3丁目交差点の1つ先の道を南側に折れるとタイ料理店と八百屋の先に「ハノイフォー」というレストランがありました。


 新松戸3丁目交差点に戻り、交差するゆりのき通りの西側を少し南に進んだところに「Duong Hien Quan」という雑居ビルの3階にあるレストランと「The Voice」という雑居ビル2階のカラオケレストラン(?)の看板が置いてあるのが続けて見えずいぶんと集中しているものだと驚かされました。


 また新松戸3丁目交差点に戻り、そのままゆりのき通りを北上していくとその名も「ちば物産」の「千葉名産落花生」の看板があってベトナムづいていた頭がにわかに千葉に戻されます。その先のスクランブル交差点で横断歩道を渡らずにけやき通りという通りを北に曲がると「酒の河内屋」の2階に「フォーゴ」というベトナム料理店がありました。


 という具合にベトナム料理店9軒とベトナム物産店2軒見たところでだいたい気が済んだので新松戸駅前に戻ることにします。「新松戸に快速を停めよう!」なんて看板が立っているくらいで常磐線と武蔵野線が交差し流山線も通る一大ジャンクションの割には快速が停まらなかったり街が地味な感じがする新松戸ですが、気がつけばベトナム街化(?)が進んでいるとは面白いものだと改めて感心しました。


 電車に乗る前に駅前の雑居ビルに入っている響音物産というアジア食品店が目についたので寄ってみたところ種類はそう多くないもののベトナムコーナーを設けていたので蛇足ながら付け加えておきます。ここは店員さんに中国語で話しかけられたくらいで中華系物産が主でした。


 ともあれ色々と外国のモノの買い物がしやすくなり料理も食べやすくなり、こういうところが便利になるのはいいものだと改めて思います。
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ハノイの地下市場と餓死者慰霊碑

2020-01-31 | ベトナム
 ハノイでちょっと市内バスに乗りたくなり旧市街の中心部から36番で南下しました。(36番に乗った話はこちら)降りたのはCho Moというかつて市電の終点だったところです。Cho MoのChoは市場の意味なのでMo市場ということになりますが、この市場は再開発で大きなビルになっていて地下に市場らしい市場が広がっていました。


 衣類や食品、食器などを扱う店がたくさん並んでいて日用品はひと通り揃いそうです。


 食堂や甘味処といった飲食店も結構ありました。ぐるっと見て回ったところ地下という点以外はそれほど特徴はない普段使いの市場という雰囲気です。とりあえず満足したので地上に出て24番のバスに乗って次の目的地「餓死者慰霊碑」に向かいます。


 24番バスでMinh Khai通りを東に進み、Kim Nguu川・Kim Nguu通りと交差する手前で降りました。工事でわやわやしています。


 川を渡りMinh Khai通りの北側沿いに歩いて行くと西に向かうバスの停留所があり、そこを過ぎて新しいマンションが見える手前の道を北に入ります。


 そのまま商店がぱらぱらある道を北へ進んで行くとすぐに奥まった雰囲気になりました。


 この先でいいのか不安になり行きあった方に道を聞くとこの奥だというのでさらに北に向かうと行き止まりの手前に門が見えてきます。


 門を入るとすぐに慰霊碑が立っていました。ここには第二次大戦中日本の侵略の犠牲になり餓死された方の遺骨が葬られているそうです。係の方がいらして案内して下さるのでついて行きます。


 祭壇が設けられた建物の中には遺骨の写真が掲げられていました。


 手を合わせて辞します。少し周りを歩いてみたところ建物が立ち並び狭い路地が続いていて迷路のようでした。
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ファッジエム教会と名物麺

2020-01-22 | ベトナム
 ベトナム北部ニンビン省の景勝地「チャンアン(Trang An)の複合景観」とハシゴしやすい場所にファッジエム教会(Nha tho da Phat Diem、ファッジエム大聖堂・Nha tho chinh toa Phat Diemとも)という観光名所があります。そこではベトナム風の昔の教会が見られるということに加えちょっとバスで出かけたいという気分も起こり行ってみることにしました。

 ファッジエム教会はニンビン(Ninh Binh)省のキムソン(Kim Son)というところにあります。まずニンビン省の中心ニンビン市内のニンビンバスターミナル(Ben xe Ninh Binh)に行きキムソンに行くバスはどれか尋ねたところ02番と書かれたキムドン(Kim Dong)行きに案内されました。運賃は車内で支払うので事前に乗車券を買う必要はないとのことです。韓国のマウルバスのような現代の小さ目のバスに乗り込むと既に座席が埋まり立つ乗客も多いなかなかの混雑ぶりでほどなく発車します。ちなみに詳しい時刻は聞きそびれましたが日中30分毎くらいで出ているとのことでした。


 ワンマンではなく市街地を抜けた頃に車掌さんが回って来ます。運賃は均一ではなくニンビンからキムソンまでは22000ドンで特に乗車券はありませんでした。運賃の徴収が落ち着いた頃パン屋の前で停まるので停留所かと思ったらパン屋さんが大量にベトナムのパン、バインミーを抱え扉までやって来て乗客が群がり飛ぶように売れていきます。みんな結構たくさん買うのでよほど美味しいのか、単にバスで街から帰る途中に買えて便利なのかあるいはその両方かはわかりませんが大したものです。
 パン屋を過ぎニンビンの街から遠ざかるにつれ徐々に乗客が降りて行きます。ずっと起伏のない道を走り続けニンビンのバスターミナルを出てから50分ほどでキムソンのバスターミナル前に着きました。(このバスはキムソンのバスターミナル内には入りません。)


 キムソンに着いたら昼どきです。まずターミナルの近くでキムソンの名物だというブンモック(Bun Moc)の看板を出している店に入りました。ブンモックはあっさりしたつみれ入りの米麺で中国南部~香港、台湾辺りのつみれ入り麺と通じる感じがする料理です。香草やライムを入れて食べると爽やかさも加わってなんだかホッとするような味でした


 お腹が落ち着いたらバス通りを西に歩いて行きます。10分もかからないうちに観光用なのか地域のシンボル的な意味なのか昔風に屋根がついた橋が見えたらそろそろファッジエム教会の近くです。(ニンビンからのバスはこの付近も通ります。ターミナル付近に用がなくファッジエム教会だけが目的地であればこの辺りまで来てから降りた方が便利なはずです。)


 屋根付きの橋付近でバス通りから北に向かうとすぐにファッジエム教会がありました。教会の周りは案外と立て込んでいるのですが教会の正面に出ると急に池があって広々としているのでふいを突かれる感じです。


 入場料はないので教会内には自由に入れます。観光地なので観光客で混みあっているかと思ったら教会の内外とも人はまばらで拍子抜けしました。建物は教会ながらベトナム風というか日本や朝鮮半島も含めて大雑把な中華圏風と言ってもいいのか不思議な雰囲気があります。


 木造の部分に細かい彫刻が施されている様子や縦長な釣鐘などを見ていると教会というよりお寺に来たような気分になりました。


 マリア像の前に無染原罪・為臣等祈と漢字が並ぶ様子を見たら今度は中華圏の廟を見ているような気になったりです。またアオザイを着たマリア像というのもありここへ来るとだいぶベトナムだとわかりやすくなりました。


 という具合になかなか面白いファッジエム教会の見物を終えて帰りのバスに乗ると徐々に託送の大きな荷物が積まれていきます。そのうち床に足の踏み場がなくなり運賃を集めなければならない車掌さんが大変そうでした。


 ニンビンの街に着くともう暗くなんとなくお腹が空いてきます。早めの夕食はニンビンの名物のひとつだという田ウナギ入りの春雨汁、ミエンルオン(Mien Luon)にしました。田ウナギというとたまに台湾で田ウナギ入り炒め麺を食べるくらいであまり馴染みがないのですがベトナム風に香草やライムを入れて食べるあっさりめの汁春雨もなかなかウマくまた食べたくなりそうな味です。チャンアンのような世界遺産になるくらいの景色や面白い教会に美味しいモノも色々あってニンビンは楽しいところだと改めてうれしくなりました。
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