乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

南越後観光バス(1)越後湯沢→十日町

2012-11-09 | 新潟県
 新潟を走る南越後観光バスで厚紙を使った運賃表(通称紙パタ)が使われていると聞き一度見に行かねばと宿題のように気になっていました。気がつけば11月で新潟は間もなく雨そして雪の季節になってしまいます。まあそのうち泊りがけでゆっくり見に行こう、くらいに思ってたのですが「紙パタ」は急速に減っているという話も聞こえてきます。これまでの人生「そのうち」で何度痛い目にあったことか、やっぱ宿題は年内に片付けよう、という気持ちがもち上がり衝動的に上越新幹線の切符を買ってしまいました。


 突然思い立ったので出発が遅くなり東京駅に着いたのはお昼近くです。駅弁売り場を物色すると200系新幹線のケースに入った「新幹線弁当」680円が目に入ったので衝動買いしました。裏を見るとデパートの地下でよく見る「古市庵」とのことです。


 中身は太巻きとおかずで量の少なさにやや後悔しました。まあお子様向けなのは見ればわかるからこっちが悪いんですが。これじゃ足りないからあとでまたなんか食べよう。と軽めの昼食をとっているうちに国境を越えて越後湯沢に着きました。


 駅前に出るとここは南越後観光バスのエリアで、都民やっていると東急バスを思い出してしまう銀に赤帯が目に付きます。午後からでは色づいた山をのんびり見ているヒマはなく、まずは六日町車庫前行きで乗りバスの開始です。


 国道それも新道をずっと行くバスですからあまり変化はありませんが上越線を見ながら走るのでなかなか楽しめました。30分ちょっとで六日町の町外れにある六日町車庫・六日町営業所(南越後観光バス本社)に到着です。約19km乗って420円と南越後観光バス(越後交通系全体もですが)は運賃が安めなので助かります。ちなみに1000円の回数券は100円券12枚綴りの1200円分となかなかおトクです。


 六日町営業所は上越線と北越急行ほくほく線に挟まれた位置にあります。その両方を見ながらバスに乗ってきた道を2kmばかり歩いて戻り六日町駅に出ました。


 これで「お子様ランチ」を入れたお腹が早くも燃料切れになります。六日町駅前のショッピングセンターに入ったら「くるみ入り」というのが珍しく感じまた太巻きを買ってしまいました。(「こっち」では多いんだそうですね。)ほくほく線に乗って早速つまみます。



 ほくほく線はトンネルばかりの新線なので正直それほど乗って楽しいという感じでもないのですが、山をぶちぬいた路線なのでこことここが実は近かったんだ、みたいな面白さはありますね。あっという間に十日町に着き高架ホームに降り立ちます。


 すると下から「ボーッ」という怪しい音と煙もくもくが見えるのでひょっとすると?と思って地平ホームに下りたらやはりでした。


 なんでもイベント前の試運転なのだそうです。私は蒸気機関車にあまり興味がないのでここ(飯山線)で運転するとは全然知りませんでした。改めて見ると「お尻」も意外と愛嬌があるものですね。


 どうせならトンネルだらけのほくほく線で運転したらもっとスゴイなあ、などとしょうもないことを考えながらバスに乗るため駅前に出ます。ロータリーの片隅でバスを待っていて「なんだか煙たくなってきたな」と思ったところでああ線路上で「焚き火」してるんだったと気づき、こう充満するんじゃなるほど昔「汽車」が嫌われたわけだと感心しました。C11はちっこいイメージですが煙は案外スゴイんですね。こういう体感的な部分を残す意味でも動態保存は大事だと思いました。


 (2)につづきます。
コメント (4)
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