乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

「埼玉県民の日」の秩父鉄道

2012-11-15 | 埼玉県
 11月14日は埼玉県民の日です。県内の私鉄各社はこの日に県内区間で使える一日乗車券を販売します。幸い県民でなくとも買えるそうなのでこれを使って秩父鉄道に乗ることにしました。

 まず都内から有楽町線で和光市に出て東武の一日乗車券(480円)から使い始めます。東上線で寄居に出たら今度は秩父鉄道の一日乗車券(1000円)を購入しました。秩父鉄道のホームに入ると肉太で好ましい案内がうれしくなります。

 そば屋や水飲み場もいい雰囲気です。

 元都営三田線の影森行き(左)が来たのでこれで秩父に向かいます。


 秩父駅に着いたら県民の日記念の入場券を発売しているというのでこれを買いました。東武・西武・JRと広範囲の連絡運賃が書かれている運賃表がいい味わいです。


 なんとなく道なりに歩いているといつの間にか秩父神社に到着します。


 何だか器用にマンガが描いてある絵馬がズラリと並んでいるのでたまげました。



 絵馬はナゾのまま秩父駅に戻り土産物屋を覗くとここにもあれこれ不気味なほどマンガだらけです。なんだか宿題ができたような気分になりました。



 というわけで帰ってから検索したら「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」というアニメの舞台が秩父ということでいろいろ売り出しているようです。それにしてもずいぶんと長い題名ですね。なんだか「みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん」みたいなのを思い出しました。そういえば夏に伊豆急に乗って下田に行ったときもアニメの舞台だということで絵ハガキをもらえたりしましたが、舞台を具体的に決めて地元と一緒にキャンペーン打つとはなかなかうまい商売を考えるものですね。
 ホームに入ると「アニメツーリズム実行委員会」という字も見え(その時は)正体不明ながらもとりあえずはなるほどと感心しつつ、こんどは元東急8090系に乗って三峰口を目指します。


 そのはずが途中の影森で元国鉄101系とすれ違ったので思わず乗り換えてしまいました。

 こういう運用次第の「衝動乗り」になると一日乗車券は便利です。私は国鉄の車両にお気に入りが少ないのですが、101系はその少ないうちに入るのでこういうことになりました。103系のどこかがさつな乗り心地に比べ上品(?)な感じがするところがなんとなく気に入っている理由です。(一方でよくうなる釣り掛けが大好きだったりするので勝手なものですけれど。)ともあれ今も101系に乗れることを喜びつつ季節はずれの扇風機などながめながら秩父を通り過ぎ大野原まで戻りました。


 蒸機らしき絵が浮かぶカワイイ踏切の「ちゅうい」を見たら再び三峰口行きに乗り、今度は無事終点にたどり着きます。



 とんぼ返りで乗るのは県民の日記念列車「EL埼玉県民の日号」の熊谷行きです。先頭のデキ100形電機と最後尾のデキ200形電機が12系客車4両を挟むなかなか立派な編成でした。これのため三峰口まで上がって来たというわけです。

 特別料金なしの自由席と気軽に乗れる列車なので短区間利用が結構見られ通過駅があるのに鈍行気分になります。(ダイヤは「パレオエクスプレス」のもの)そこに車販が来るのもうれしい点です。

 ちなみに食べ物飲み物やSLグッズの他に例のアニメグッズも販売していてなるほどという感じがしました。

 沿線の山はだいぶ色づいています。車窓を見るにはやはりロングシートよりクロスシートですね。


 さて鈍行気分(?)を盛り上げるのが途中の退避で、通過駅があるくせに「各駅停車の一般列車に」2度も抜かれます。1度目は長瀞です。貨物列車(真ん中の列車)と交換しつつ元東急8090系の羽生行きを先に通します。


 次に抜かれるのが寄居です。抜く方の各駅停車は朱色の元101系でした。

 そろそろ電車に乗りたくなってきたところだったのでここで記念列車を捨て乗り換えることにします。車内の銘板がボロボロなのはちょっと残念です。


 東武伊勢崎線との乗換駅終点の羽生に着いたら暗くなってきたので秩父鉄道乗り鉄をおしまいにします。こうして朱色だと何線の電車なのか一瞬わかりません。行ったり来たりしながらこの日は結局約120kmほど秩父鉄道に乗りました。


 東武の県民の日一日乗車券は東上線系統と伊勢崎線系統の両方で使えるので、羽生から都内に戻る場合埼玉県内の谷塚から先の運賃を別払いすればよいことになります。都民が使うのでは御相伴にあずかるというかおすそ分けというかなんだか妙な気分でしたが、ともあれおトクに乗ることができ助かりました。
コメント
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