乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

踊り子でポリ茶瓶

2015-07-19 | 静岡県
(前回のつづきです。)
 熱い温泉に入りに行っておいてなんですがおもては暑いので見物はそこそこに帰京の途につきます。すっかり伊豆急の主力になった元東急8000系の鈍行で伊豆高原駅を出ると以前乗った動態保存車の100系が見えピカピカでありがたい限りです。


 乗ったのは熱海行きでしたが駅弁購入と後続の特急踊り子号に乗るため伊東で降りました。これで伊豆急線内の特急料金が節約できたわけです。


 伊東~横浜は92.7㎞と100㎞に近く特急料金のモトがだいぶとれる感じがし、この距離だと紙の切符を買う方がICカードより数円安いというヘンテコな運賃制度も重なってどっちみち安くない運賃・料金でもちょっとトクしたかのように錯覚することができます。来た踊り子はお馴染み185系のトップナンバーでこのとき乗って以来ですがまだしぶとく生き残っているのですから感心するばかりです。


 伊東駅では今でもポリの茶瓶に入ったお茶を売っているので駅弁と一緒に買っておきました。こういうものは気分が大事ですが幸い185系の特急らしからぬ開く窓の框だとよく似合う気がします。飲んでみるとポリ臭さはちゃんと(?)ついているものの結構よく出るティーバッグが入っていて色も味も濃い目になっていました。一緒に開けた駅弁はちょっと高めの「ぼんかま」というにぎやかなちらし寿司です。


 という具合に温泉のために伊豆まで往復しただけなのですがレトロ列車の類にでも乗ったような後味が残りました。せいぜい急行料金じゃないのこのボッタくり電車、などと思いながら乗っていた185系もこうなると悪くないものがあるかもと考えなおしたりもするので我ながら勝手なものです。いったいいつまで走り続けるのでしょうね。
コメント
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