乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

韓国~九州乗り継ぎ(5)対馬→壱岐

2013-10-29 | 釜山→対馬→壱岐
(前回のつづきです。)
 今回は対馬の厳原港から壱岐に向かいます。

 厳原港前のバス停名は「桟橋」とごくシンプルです。比田勝港前の「九郵前」とはやや趣の違う名前のつけ方で面白く感じました。

 厳原も比田勝同様に釜山からの国際航路があります。このときは韓国側の会社「未来高速」の「KOBEE(コビー)」が停まっていました。厳原からの高速船は釜山まで所要1時間55分、壱岐(芦辺または郷ノ浦)まで1時間5分、壱岐経由で博多港まで2時間15分(繁忙期運行の直行便は1時間50分)という具合に離島であっても行き止まりでなく「抜けられる」港なのでなんだかワクワクします。


 旅程の都合で厳原をなるべく遅い時間に出ようと思っていたところ、訪問日の高速船は早めの時間に最終便が出てしまうため遅めに出発するフェリーに乗りました。壱岐の郷ノ浦まで2時間5分・博多港まで4時間45分と高速船のほぼ倍の時間がかかるものの、対馬~壱岐間の運賃(燃料サーチャージ込み)は高速船4570円に対しフェリー2等2570円と結構違うので特急券ケチって鈍行で行くような感覚でしょうか。

 乗るのは「フェリーきずな」という昨年登場したという新しい船です。出航前は貨物輸送のためフォークリフトが大忙しでした。乗り込んで2等室に向かうと大変カラフルな座席が目に付きます。

 こちらは2等の桟敷です。

 ちなみに一枚50円で毛布を借りることができます。夜行便でもないのに結構借りている人がいて意外でした。

 船内には各種自動販売機やゲームコーナーのほかに給湯機と冷水機、小さい流しがあってなかなか便利です。

 表にもかなり多く椅子が置いてあります。堅いので長時間はくたびれそうですが夏場は表で過ごすことを選ぶ人も多いのでしょうか。

 とウロウロしているうちに座席も桟敷もがらがらで出航です。寝っころがっていられる桟敷に落ち着くことにしました。道中のお供は厳原の町中で買った「かすまき」(カステラのような生地でアンコを巻いたもの)2本と海苔せんべい(かすまきの甘い生地に海苔を入れて堅く焼いたもの)です。立て続けに食べたらなまじ給湯機があるのでうんと渋いお茶が怖くなり一方手元には普通のペットボトルのお茶だけとちょっと欲求不満になってしまいました。

 ともあれお腹が膨れ桟敷のありがたさでうとうとしていたらあっという間に壱岐の中心郷ノ浦に到着しています。郷ノ浦港は対馬の比田勝港・厳原港に比べ国際航路がないせいかややあっさりした印象です。

 下船後ターミナルビルの観光案内所でパンフレットをもらい博多に向かうフェリーを見送ってから歩いて郷ノ浦の町中に出ました。(郷ノ浦港から郷ノ浦の中心部本町バス停までは1km弱)

 ちなみに郷ノ浦港から町中の本町方面に行く路線バス(壱岐交通)は定期便の市民病院連絡バス(休診日運休)と「博多から到着する」船に接続する随時運行のバスの二種類があります。市民病院連絡バスの最終便が出たあとに「対馬から」着いた私はどちらも利用できなかったので歩いたというわけです。

 というわけで今回は対馬から壱岐に着くまでの話でした。
(つづきはこちらです。)

(韓国~九州乗り継ぎ話一覧)
■(1)釜山→対馬(比田勝)
■(2)比田勝
■(3)韓国展望台
■(4)日本の離島最長路線バス(比田勝→厳原)
■(5)対馬(厳原)→壱岐(郷ノ浦)(このページ)
■(6)郷ノ浦~勝本
■(7)フェリーみしま
■(8)壱岐(郷ノ浦)→唐津
■(番外)福岡・釜山・対馬の麺もの

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