乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

KTX・在来線乗り換え駅

2014-10-04 | 韓国
(前回のつづきです。)
 武昌浦からバスに乗って「(旧)大川駅」停留所に出ました。長項線の大川駅は2007年の線形改良でこの街中の旧駅から郊外の新駅に移転したのでこの名があり周囲には市場がひろがっています。


 海が近いので海産物が目立つほか精肉店青果店雑貨その他各種の店が揃う市場です。豚のアタマにくらべ地味な感じの牛のアタマを精肉店で見たら(前回)ひたすら刺身を食い続けた後だからかソモリクッパ(牛の頭クッパ)が食べたくなってしまいました。この市場は地元産海苔の海苔店が何軒かあるのでお土産にします。


 海苔の箱をぶら下げソウルに出るべく(新)大川駅でセマウル号の切符を買おうとしたら終点の竜山まで満席、でも途中までなら空席があるというのでちょっと気になる存在の牙山駅で高速鉄道に乗り換えて竜山に行くことにしました。乗ったセマウル号の客車はパッと見だいぶくたびれている感じながらゆったりした座席は相変わらずで大変くつろげ降りたくなくなります。


 降りた牙山は高速鉄道の天安牙山駅と十字に交差している駅です。長項線には天安駅・牙山駅・温陽温泉駅が別々にある一方高速鉄道は天安牙山駅(副駅名温陽温泉)なのでかぶってしまいちょっとわかりにくいものがあります。もし日本だったら長項線・高速鉄道とも「天安牙山温陽温泉駅」とかにして揃えるところでしょうか。


 高速鉄道と在来線が同じ軌間で盛んに相互直通を行っている韓国だけにここのように両者が十字交差している駅は珍しい、というのが気になっていた理由です。上下のホームは回り道ではなく直接階段・エスカレータで繋がっているので乗り換えは大変楽でした。


 高速鉄道ホームの端に中間改札機も設けられていますがここで乗車券のチェックが必要なのは「電鉄」利用者だけです。私のように(電鉄でない)在来線と高速鉄道を乗り継ぐ場合には改札機を通る必要はなく脇の通路を通ることになります。


 KTX山川は立席の切符なので残念ながら座席はありません。それならとカフェコーナーに行くと同じことを考える人が多いのはもちろんで混んではいたもののカウンターに肘ついてコーヒー飲んで過ごすことはでき40分弱の乗車時間はさほど苦になりませんでした。モニターの速度表示に時速300㎞の字が見えるとなんとなくトクした気分になったりします。こういう場所があるとないではずいぶん列車の潤いとか格が違ってくるものです。


 というわけで竜山に到着しました。座席が狭いのはもとよりなんとなくカタい感じのある初代KTXにくらべKTX山川はだいぶこなれた感じがして好印象です。


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