乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ダウガフピルスの要塞

2012-10-12 | ラトビア
 今回は先月行ったラトビア第二の都市、ダウガフピルス(Daugavpils)の話です。
 ダウガフピルスは首都リガからダウガヴァ川を遡ったラトビアの南東端にあります。第二の都市と言ってもそう有名な観光地があるわけでもない地味な街なので、遊びの旅行でヨソモノが来るとすればすぐ先のリトアニアやベラルーシに移動するとき通るとかそんな感じでしょうか。とりあえず私はそのクチでしたが一応路面電車を乗り回してみました。
(ダウガフピルスの路面電車の話はこちらをご覧下さい。)

 まずは玄関になるダウガフピルス駅です。立派でキレイですが列車がそう多くないため人影は少なめでした。


 駅正面にはキレイな商店街が延びていますが店の密度は薄くやはり人通りは少なめです。


 商店街から脇にそれると旧共産圏らしい雰囲気の集合住宅が顔を出します。


 駅を出てこの商店街ではなく右に進んだところに路面電車1系統の起終点Stacija電停があります。(ダウガフピルスの路面電車の系統数は3つ)これに乗って4つ目がUniversitate電停で、この周辺にはダウガフピルス大学、劇場、ロシア教会が集まり落ち着いた雰囲気です。




 ここで3系統に乗ります。一旦駅方向に戻ってから分岐し単線をしばらく走ると終点のCietoksnis電停です。ここで降りてさらに先に歩いていくと鉄道のガードが見えるのでくぐるとまもなく大きな星型をした要塞の跡にたどり着きます。ここは街外れで閑散としたところではありますが、市電&要塞の組み合わせで函館市電に乗って五稜郭公園に行く感覚をちょっと思い出しました。


 この要塞がダウガフピルスの名所のひとつなのですが、門をくぐり中に入ってみるとちょうど大規模な整備工事中でした。

 要塞だけあり武器系オブジェがいくつか置かれています。


 要塞内は広大で集合住宅が建っていました。今は普通に人が暮らしている場所というわけです。

 城壁に挟まれた一角はうまいことバスケットボールなど運動用のスペースに使われていました。


 あまり整備は進んでいませんが城壁の上はなんとなく歩けます。外側のお濠に水はなく草に覆われ廃墟と化していました。


 工事中ながら一応要塞を見た、ということで満足し改めて3系統の電車に乗ります。上述のUniversitate電停を過ぎラトビア鉄道を陸橋で越えると教会が多く立ち並びなかなか映える景色になりました。




 陸橋を越えてからSaules veikals電停辺りまでが市電の系統が複数重なる街中らしいところで、Saules veikals電停前には小さな市とスーパーマーケット、郵便局のほかカフェがあって一休みできます、とわざわざ触れたのはSaules veikals電停は1・2系統と3系統が分岐する電停で、3系統はここを過ぎるとまた単線になり閑散としたところを走るからです。


 さらに3系統に乗ってSaules veikalsの先まで行ってみます。閑散としてきたと思ったらそのうち林の中を走るようになって「市電」っぽくなくなりました。


 終点のStropu ezers電停は近くに湖も広がり気持ちよく散歩が楽しめそうです。


 という具合に市電の1・3系統に沿った観光スポットっぽいところをざっと見てみました。あまり気合入れて観光するぞ、という感じでもなかったのですが落ち着いた雰囲気でとりあえずのんびり過ごせる街だと思います。

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