乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ヨークと鉄道博物館

2011-12-01 | イギリス
 月が変わりましたが11月はイギリスに行ったので今回からしばらくその話で引っ張ります。初回は国立鉄道博物館があるヨーク(York)の話です。

★ヨーク駅
 本線の大きな曲線と上屋の曲線がうまくまとまっていてなかなかいい雰囲気です。
 駅本屋側ホーム上に緑のEuropcar事務所があり手荷物を預けることができます。月~土は8:00~20:30、日は9:00~20:30とのことです。ちなみに受け取るとき乗る列車が発車する10分前に行ったところ「間もなく戻るのでしばらくお待ちください。」という貼り紙があってあせりました。(5分くらいで戻ってきたので列車には間に合いましたが。)ホーム上で受け取るのだからと油断して発車時刻ギリギリにはしない方がよさそうです。


 駅舎を出ると正面にはすぐ城壁が左右にのびています。鉄道を城壁の内側まで通すのは難しいけどなるべく城壁内側の市街地に近づけて便利にしたい、みたいな発想でこういう立地になったのでしょうか。城壁ギリギリである分駅前は手狭ですがちゃんとバス停があって多くのバスが発着しているのはうれしいものです。晩秋のイギリスらしい(?)どんよりした空ながら城壁に上ってバスが行き交う駅前の様子を見下ろすのもオツなものでした。


★旧市街
 鉄道博物館はヨーク駅の裏手にあり、列車からホームに下りたら城壁側の駅正面口を経由せずとも直接跨線橋で裏口に出ればすぐに行けるのですが、その前にちょっと街に出ることにします。駅から城壁内側の旧市街までは徒歩でもすぐです。
 駅を出て城壁沿いを左に歩いていくとウーズ(Ouse)川にLendal橋が架かっています。

 渡る手前のたもとを覗くとなんだかかわいらしい建物が見え、番屋の類にしては人が出入りしているので何なのかなあとよく見たら喫茶店でした。
(The Perkey Peacock Coffee shop・営業時間:月~土7:30~15:00)

 橋を渡ると旧市街です。橋の先にある観光案内所では市内のバス路線図をタダでもらえました。街を歩くと旧市街だけあり道は広くないもののスッキリした感じであまりごちゃっとしていません。さすが有名な観光地だけあり歩いているとよく日本語が聞こえました。

 そのうちこの街の名所だというヨーク大聖堂が見えてきます。大学の卒業式があったようで四角い「イカ帽子」をかぶった学生さんが大勢記念撮影をしていました。あまり興味がないので教会は素通りしましたが華やかな空気というのはいいものです。

 ウーズ川に架かるウーズ橋を見ていたら遊覧船が抜けていきました。川から街を見上げるのもオツでしょうね。

 ふとこの先の旅程に地形図が欲しいとこがあったのを思い出し、書店はないかキョロキョロしていたところウーズ橋東詰の先あたりにチェーン書店のWaterstoneがありました。店内に入るとちゃんと地形図コーナーがあって助かります。厚く丈夫そうな紙に色の多い印刷されたものが折りたたまれ表紙のついた状態で売られているので日本の登山用地図みたいな感じです。25000分の1の価格は7.99ポンドでした。(ラミネート加工された耐水性版は13.99ポンド。)

 地形図を買ったらウーズ橋東詰でバスに乗って駅に戻ります。(前乗前降・運賃は申告式先払)

 二階建てバスで城壁をくぐるのはなかなかスリリングでした。


★鉄道博物館
 バスはヨーク駅の表口に着くので駅構内を通って裏口の鉄道博物館へ向かいます。ヨーク駅は結構大きいものの裏に抜ける跨線橋は渋く割とか細いものです。日本の地方の駅にあるようなJRと地方私鉄を結ぶ通路の雰囲気をちょっと思い出しました。

 大きくまた高名な博物館ですから展示内容については公式サイトその他に任せますが、へーイギリスらしいなあと思ったのは地下鉄ではない第三軌条式の昔の電車です。第三軌条式=地下鉄という先入観は以前アルゼンチンで乗り鉄してだいぶ矯正(?)されたもののやっぱりなかなか抜けません。

 館内はレストランも広くゆったりとしていて過ごしやすい雰囲気です。ヨークの街も鉄道博物館も好印象で見物を終えました。



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