今日は一日中久しぶりの小雨だった。
福島第1原発の状況は、一進一退はあるものの、小康状態を保っている。一進は、5・6号機(定検中)の核燃料保管プール水がほぼ規定温度にあり、1・2号機の仮設ケーブル敷設が進んでいて、機器の点検に入っている、敷地内の放射線量が風向き、雨などの状況に寄り一時増大したが低下しているなどである。一退は、3号機で灰色の煙が発生した(2時間ほどで止む)、2号機建屋から白煙(水蒸気)が出た、などである。厳しい環境下での作業が続けられており、このまま改善の方向に向かっていくことを期待している。
この影響がじわじわと及んで、福島・栃木・群馬・茨城で生産されたホウレンソウ・カキナ(初めて聞いた野菜で調べると、アブラナ科で菜の花のようなものらしい)と福島県産の原乳について、当分の間、出荷停止が指示された。暫定基準値を数倍超えた措置であるが、一方で、普通に洗って食べれば特に問題はないともいう。これが、他の食物にも風評が出ないように、各自節度をもって対応したい。
地震・津波もなかなか被害の全容が分からない。昨21日18時現在の警察庁纏めによると、死者8,649人(前日より+372)、行方不明13,261人(同+539)、負傷2,644人(同+25)、建物被害127,642戸(同+8,348)となっていて、増加の一途である。
避難所では、徐々に改善してきているが、場所によって支援物資の充足度に濃淡が極端にあり、観ていてやるせない。ガソリン・灯油なども改善方向だが、まだまだ末端までは時間がかかっている。そのようななかで、子供たちの明るい手伝いや多くの人々の協力がすばらしい。