大都市で暮らす多くの人が「農のある生活」を望んでいるがなかなか実現できない。
15年ぐらい前は、私の住んでいる中野区でも(練馬に隣接しているが)、すぐ近くに区民農園があった。
それがバブル期に宅地並み課税の導入等で一気に宅地に変わってしまい、
これらの区民農園は一斉に姿を消してしまった。
最近は、麻布?の菜園付賃貸マンションが人気を呼んでいる。マスコミにもよく登場する。
このマンションでは共同菜園で居住者が野菜づくりを楽しみ、住民が集まって収穫祭を開くなど、
コミュニティづくりにも大きく貢献している。
菜園付き住宅は、30年ぐらい前から、宅地の商品企画としてはよく出てきたが、
実現されているのは、遠郊外の一部の物件だけである。ちょっと言い過ぎかも。
なぜ、ハウスメーカーやデベロッパーは共同菜園付き住宅を手掛けないのだろう。
ニーズはかなりあると思う。
戸建ての住宅開発において、つまらない公園をつくるのなら、共同菜園を作った方が
よっぽど魅力的な住宅地になる。公園という名の畑を作ればいいのだ。
そして、近所の農家の方に講師料を払って、野菜作りや収穫祭を楽しむ。
新住民と旧住民との輪も広がる。
物足りない人は、農家にお手伝いに行けばいい(もちろん有償。現物支給でもOK)。
素人が作っても、プロの教わりながら作るわけだし、とにかく、とりたての野菜は全く味は違う。
同じ野菜でもこんなに違うのかと、感動する。
共同菜園のある住宅は絶対売れます。
きっと、10年以内に、これが戸建て住宅地のスタンダードになると思う。
大規模なマンション開発でも共同菜園は十分可能だ。
で、公園はどうすればいいか、共有の中庭を設ければ十分である。これで対応できる。