海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

消逝的老街1996-2000 Panorama 35 学校帰り

2017-02-17 | 消逝的老街1996-2000 panorama

1996年撮影 長生路

 

小学生が学校帰りに立ち寄る屋台では、日本のお好み焼き風の物が人気だった。全員の目が一点に集中しているのが子供らしく、自分の子供時代を思い出す。この時はパノン商工のワイドラックスF8を使用したが、ノブレックスよりレンズの回転が半回転で済むので瞬間のタイミングが撮りやすい。ただ、このワイドラックスF8にはラックス26mmF2.8のレンズが装備されているのだが、近距離や中距離撮影ではワイド過ぎて極端に歪みが出てくるので使いにくい。その点、ノブレックス135Uはノブラー29mmf4.5なので、3mmほど焦点距離が長く歪は少ない。何だ3mmの違いかと思うかもしれないが、ワイドレンズのその差は歴然なのだ。


1996年撮影 小学校の校門前で ノブレックス135U

では、どちらのカメラに信頼感があるかというと、歯車で作動しているワイドラックスの方が圧倒的に信頼できる。それは、内部の動作部分にオイルを使ってないので南極のような寒冷地でも改造せずに使用できるくらい信頼性があった。一方ノブレックスの方は、1996年に使い始め5年間に4回ほど取り替えて使っていた。最初のボディはいつも同じ場所にネガキズが出来るので交換し、二台目はモーターのトルクが弱く縦位置使用の場合回転が途中で止まってしまうトラブルが発生。三台目も同じようなトラブルに見舞われ、最後には3台のボディの中から一番安定しているボディを選んだが、やはり信頼性に欠けるので結局売却しそれ以後使ってない。後で思えばネガキズが入った一番最初のボディが一番安定していたのだった。そして、あまりにも日本で売れなかったので、輸入代理店も販売をやめたという経緯がある。

☆上の画像Widelux F8  下の画像Noblex135U


コメント
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