本日はキカイダーの日です。

2014年04月12日 | オタク・サブカル
 今日4月12日は「キカイダーの日」である。

 「○○の日」というのが、日本にはたくさんある。

 2月9日で「肉の日」とか、6月9日は「ロックの日」とか、11月11日が「コンセントの日」とか様々であるが、特撮ファンとして欠かせないのは、本日「キカイダーの日」であろう。

 『人造人間キカイダー』。石森章太郎原作の特撮ドラマ。仮面ライダー型の等身大ヒーロー。最近ではベストセラー作家である松岡圭祐さんがノベライズして一部で話題となった。

 私も子供のころ再放送で見たものだが、昔の等身大ヒーローものの例にもれず、とにかくチープで脚本も気ちがいじみていたのが印象的。

 そもそも等身大ヒーローというもの自体が、仮面ライダーのヒットを見て、

 「なんや、おっさんにバッタのお面かぶせてケリでも入れさせたら金になるんかい! それやったらウチでもでけるで!」

 という、極めて志の低いスタンスで作られたものがほとんどだから、どうしてもトホホなものになりがち。

 本来特撮というのは、ゴジラにしろウルトラマンにしろ、潤沢な予算と高いレベルの技術力がないと作れないはずだったものだが、ここで一気にハードルとレベルが下がったわけで、子供心にも、

 「金かかってないなあ、スタッフ敗戦処理感満々やなあ」

 そう哀しい気持ちにさせられたものだ。

 特に続編の『キカイダー01』後期など、ウェットスーツを着て水中眼鏡をかけただけの人を連れてきて、

 「シャドウのロボット、その名も『アクアラングマン』だ!」

 なんてやっていて、「それはただのダイバーや……」と、つっこむのも野暮な制作費の無さっぷりを披露。

 「でも、池田駿介さんとか頑張ってはるし、言うたったらかわいそうや」

 幼児ながら温かい目で見ていたものだ。私は優しさというものを学校教育ではなく、安い特撮ヒーローものから学んだのだ。

 善良な市民が悪の組織ダークに蹂躙されそうになっているとき、なぜか必ず崖の上でヘルメットかぶって、意味もなくギターを弾きながら登場するキカイダー。

 そんなハッタリのきいた特撮ヒーローの日があるといえば、10月2日で「豆腐の日」みたいな、「言うたもん勝ち」な、適当な記念日と思いきや、それがなかなかどうして、これはちゃんとした国民の祝日になっているのである。

 ただし、それは日本ではなくハワイでの話なのだが。


 (続く→こちら



 ■おまけ 「内容はスットコだが、音楽は超カッコイイ!」というのは、定番の「特撮あるある」です。キカイダーといえば→こちら


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