ボンクラ学生のための、楽できる(かもしれない)第二外国語選択講座 スペイン語編

2018年03月06日 | コラム

 前回(→こちら)の続き。

 ここまで第二外国語はなにを選ぶべきかで、人生の先輩としてアドバイスを送っている。

 前回は

 

 「中国語を取れば単位取得がで、大学生活は勝ち組

 

 という意見を述べたのであるが、単位を取るのがな言語は、もうひとつあると言われていた。

 それはスペイン語である。

 というと、スペイン語なんてドイツ語やフランス語よりも、もっとなじみがないのではないか。

 なんて言われそうであるが、いやいや、なかなかこれがどうして、語学学習者の間では、

 

 「ヨーロッパ系言語で、日本人が1番学びやすいのはスペイン語」



 という説が、まことしやかに流れていたのである。

 これにはわりとキチンとした根拠があり、まずスペイン語は発音

 英語のあのネチャっとした発音や、ドイツ語巻き舌フランスから抜ける母音。

 などなど、外国語学習者の前に立ちはだかるのは、日本語になじみのない発声法だが、スペイン語にはそういった癖があまりないらしい。

 「わたし」を意味する「YO」、そのまま「」で通じる。

 「comer」(食べる)もそのまま「コメール」、「Ajo」(にんにく)もそのまま「あほ」と平坦に読めばよい。

 単語がスペルそのままで、読めるというのもいい。

 英語の「knife」はどう見ても「ナイフ」とは読めないし、「dangerous」を「デンジャラス」と発音するのは、かなりアクロバティックである。

 実際、英語が母語のイギリス人ですら、

 

 「ウチらの言葉の発音、マジおかしくね?」

 

 問題にしているくらいだ。

 その点スペイン語は、ドイツ語の「eu」で「オイ」などといった、めんどい規則が少ない。

 書いてあるとおりに読めば、だいたいが通じるというのだから、もう涙が出るほどありがたい。

 スペイン語がいいというもうひとつの理由は、

 

 「中南米ひとりじめ」

 

 日本ではサッカー以外で、あまりなじみのない中南米諸国であるが、これが言語的にはスペイン語がメッチャクチャに強い

 なんといっても、ブラジル(ポルトガル語)以外ではほぼ全域、スペイン語が公用語なのだ。

 しかも、スペイン語とポルトガル語は、標準語と関西弁くらいの差しかないから、ブラジルでもスペイン語はけっこう通じる

 つまりは、スペイン語さえマスターすれば、中南米諸国で旅行や仕事をするのに無敵ということだ。

 彼の地では英語の通用度が低いので、



 「え? 英語しかしゃべれへんの? フッフッフ、そんなん中南米では、ただの迷子やで」



 英語帝国主義者どもに、一泡吹かせてやれるのである。

 バックパッカーの中には

 

 「英語ともうひとつといわれれば、スペイン語を選ぶ」

 

 という人も多い。

 世界一周をするという人は、まず南米から入って、スタートでスペイン語を学んでから、他の国に出るという人もいる。

 なんといってもアメリカでは、これから非白人人口が、白人人口を超えると言われている。

 トランプ大統領の「メキシコ人追い出す」発言は、そのことにビビってのもの。

 そうなると、プエルトリカンなどスペイン語を使う人が、USAのマジョリティーになる可能性もあるのだ。

 もちろん、大学の授業レベルでは、「旅行先でもペラペラ」なんてのは無理でも、発音が楽ということはスピーキングで有利ということ。

 基礎単語になじんでおく程度でも、たぶんフランス語やドイツ語よりは通じる度合いが高いはず。

 英語みたいに

 

 「コーヒー? OH! 《カフィー》のことですねAHAHAHA!」

 

 なんて笑われて赤っ恥ということにもなりにくいのだ。

 学びやすく、ひそかに使用人口も多いスペイン語、おススメです。

 

 (ドイツ語編に続く→こちら




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