二人でそーっと 2008/7/12
一
人と立ちたい 思いなれど
旅の道のり 果てしなき
思うに任せぬ この想いに
今だつぼみの ひまわりを
二人でそーっと 見詰てた
二
流れゆく人道の 厳しさに
耐えて忍ぶる 胸の内の
いつか語りたい 思いの歌を
しとしとと降る 梅雨小雨の中に
二人でそーっと 歌ってた
三
低く垂れこめる 黒雲の
合間に洩れる 陽の眩しさに
辛い浮世の 習いにも
希望あふれる 光見て
二人でそーっと 祈ってた
四
静かなる部屋に 気高く
優しく匂う 花瓶の花
谷の間にも 見せる姿を
流れゆく時も 所もなさに
二人でそーっと うなずいた
五
窓辺に望む 野の原と
山の緑の 豊かさに
永久に続く 命の芽吹き
世に生きるみな 温かく包まれて
二人でそーっと 手を取った
六
陽は西に 夕凪小凪
黄昏に瞬く 輝く星にも
愛し児の 瞳を思わせて
みんなで寄り添う 明るい明日(あした)を
二人でそーっと 願ってた