青い鳥の世界へ

人として厳しい中で生きていかなければならない中、少しでも良い世界になったら。そして、より明るく、清らかに、暖かく。

堂々と・・・

2008年07月29日 | 短歌に政治や社会
これまで知らなかったが「すまいるFカード」というのがあるという事である。それを新聞の社説で知った。
このカードは、18歳未満の子が3人以上いる家庭の子育てを支援するためということで、運動は県が提唱し、官民が共同し地域ぐるみで応援しようというものだそうだ。

この「すまいるFカード」を申請登録すると、色々なサービスが受けられるという。物品の購入、飲食、利用料金などの割引をはじめ、金融機関は住宅、教育ローンや定期預金の金利優遇、建設関係では子ども部屋増築などの工事代金の値引き、3人目以降の子どもの宿泊料を無料にする旅館もあるそうで、多様性に富んでいるらしい。しかし公的期間では通用しないらしいという。
それはともかく、この記事を読んでこんなうがった事を思った。
「なぜ3人以上なのか?」。「3人以上」いなければ、「子育て対象にならない」ということなのか。それは「3人以上」いなければ、「子供がいる」とは認められないということなのだろうか。はたまた「3人以上」いなければ、こうした恩恵は受けられないということなのか。
それならば、事情があってそんなに子供を産めない人達はどうなる。更には子宝に恵まれない人達は、どうなる。
これは「差別」ではないか。「蔑視」ではないか。「不平等」ではないか。
ひところ女性を「産む機械」と言った大臣がいたが、それみたいに政治やマスコミメディアが、こういう差別や蔑視を行っている。
憲法で保障されている「平等」、その精神は疎まれたようにしてこういう不平等性が堂々とまかり通っている。
一体何のために教養を積んできたのだろう。それを実践しなければならないのに、ただ暗記していただけなのだろうか。
これは、この子育てに関することばかりではない。
憲法違反的行為は、堂々とまかり通っている。