青い鳥の世界へ

人として厳しい中で生きていかなければならない中、少しでも良い世界になったら。そして、より明るく、清らかに、暖かく。

帰趨

2009年04月16日 | 人生設計
今日の私達の状態は、「発展、拡大、進歩、成長、増殖、豊富」というような事を目指したものになっている。しかしこの「発展、拡大、進歩、成長、増殖、豊富」というものは、無限に成長発展できるものかと言うと、それはできるものでは無い。できないどころか、行き着くところまでいって、それからは後退して行くことになる。
それは「帰趨」であり、元に戻るという「回帰」でもあり、「帰結」でもあり、「帰還」でもある。

ところが、この「元に戻る」という帰趨状態は、完全なる元には戻るということは無い。時間的にも、物理的にも、「ズレ」が生じていて、「発展、拡大、進歩、成長、増殖、豊富」というものの負の資産が現れることになる。

例えば「科学文明の発達」は、私達の生活を豊かにはしてくれたが、その分「環境汚染」を拡大してきた。次々と便利さを求めて、新しいものを手に入れることになれて、古いものは「ゴミの山」になっている。
又「農地放棄」されてしまった田畑は、もはや再農地化できなくなってしまっている。
そしてこうした地上に見切りを付けるように宇宙空間に活路を見出そうと、宇宙開発にシノギを削るけれども、これは過当な軍事競争ともなり、いたずらな混乱を引き起こすだけのものになっている。

「発展、拡大、進歩、成長、増殖、豊富」というものは、必ず行き着くところを向かえ、終焉する。終焉して、反転する。反転して、元の状態に、戻ろうとする。
この「元の状態」を確保した「発展、拡大、進歩、成長、増殖、豊富」というものでなければならない。そこに「帰趨」がある。
そしてこの事は、キリスト教でいう、「キリストの復活」のことでもある。

最も、一度行ったことは記憶され、いわゆる「遺伝情報」として保存されているから、完全なる「復活」とはならないものなのだが、精神的に「ビックパン現象」を起こすなら、それは可能になる。
コメント
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