今日の新聞のテレビ番組欄を見ていたら、今夜十時から、NHK総合テレビで「NHKスペシャル」が放送される。
「農地争奪戦」とある。
私は深夜族ではないのでこんなに遅い番組を見ていられないが、今日現在の「温暖化、異常気象、天災地変」などから、いずれやってくる食糧危機に対して備えようという内容と察しられる。
しかしながら、それに対する我が国の内情はどうだろう。
農地は、あちこちで荒れたままに捨て置かれている。
破棄地に、なっている。
それでいて国策はどういう国策かと言うと、「技術立国」を表看板に挙げている。資源小国だから、「知恵」で成り立とうという。
だが今日のトヨタ自動車に見られるように、その「技術」などに不具合がワンサカ出てきて、リコールが広がり、信用不安を招いている。
これは技術立国の、限界の露呈である。
農地を荒れたままにしないで、もっと農作物を育てればいいのだが、そうすると価格暴落を起こすといって手を出さない。
しかし収穫した作物の余分なものを政府が買い上げて、それを食糧難にあえいでいる他国に援助配分すればよい。
普通「国際貢献」と言うと、自衛隊による貢献としがちだが、こうした余分に収穫された食物を援助した方が、国土にもいいし、国民の精神環境にもいいし、農家のためにもなり、食糧難に苦しむ他国のためにもなる。
もちろん、「農地争奪戦」にさらされることもない。