みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

十三人の刺客

2010年10月12日 04時34分08秒 | みう・映画とか本とか音楽とか
こんばんにゃ。

神奈川県だけじゃないと思われますが、毎月一日は映画が一律1000円です。(多分3Dは除外)
なので、10月1日は映画を見てきました。

十三人の刺客。

見てよかったなり。


三池崇史監督が好きで(作品はあんまりチェック出来てないけど)気になっていた作品です。
リメイクらしいけど、満足なので原作を是非ともチェックしたいとは今は思っていません。


まず役者さんが、みんな素晴らしい!

頭5分くらいで出番の終わる内野聖陽さんから始まって、みーんな素晴らしい!
キャスティングがすごくはまってた。

中でも十三人の中で一番の若手を演じてる窪田マサタカくん(字がわからん)、いい!
『ゲゲゲの女房』で注目してたら、『ジョーカー 許されざる捜査官』ではムカつく犯人をやってて更に注目してたら、今回の映画にも出てたー!
彼はこれからもっと活躍してくれるはずです。トレンディードラマ(死語)のセンターを張ることは無さそうだけど、いいポジションで芝居を続けてくれると信じてます。

松方弘樹さんもよかった。
凄い人だったんだなと今更知った。

役所広司さんや伊原剛志さん、伊勢谷友介さん、古田新太さんなど、他の皆さんも予想通り、期待通りによかったです。


そして今回、稲垣吾郎さんが、よかった!
これは予想以上です。
残虐で冷徹で大胆かつ愚かな殿様、はまってた。
そして考えさせられた。


映画の後半はひたすら殺陣殺陣殺陣ですが、飽きないねぇ。
やっぱり痛みってのは根本的でリアルな感覚だからかな。飽きないで緊張しっぱなし。

監督の殺陣シーンは血飛沫飛ぶし泥まみれで、美しい殺陣ではない。でも、内臓とかは無くてグログロのグロテスクにはならない。
そのセンスや匙加減もいいなと思うんだけど、世の中にはこの殺陣を見ながら『退屈』とか思う人もいるのかもしれない。『もっと過激に』『もっと!』って…。
それはもしかしたら『痛い』『怖い』を理解できずにいる危ない奴かも?
ゴロー扮する殿様みたいな奴かもしれない。

心でも体でも、痛みは悲しいことだけど、痛みを知らないまま成長するのは恐ろしい事だと思う。


最後から二番目のカットで山田孝之くんの笑顔が映ります。
自分はその笑顔の意味を計りかね、最初は殺し合いの果てに頭がおかしくなったか、あるいは世の中に投げやりになったのかと思いました。
でも、最後のカットで山田くんの妻役の吹石一恵さんの笑顔が映り、スッキリ解決!
あの山田孝之くんの笑顔は生きてること、また大切な人に会えることの喜びだったんだと思います。

エネルギッシュで格好良くて印象に残る、いい映画だったと思うにゃあ

自信作

2010年10月12日 04時26分50秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

もう芝居や踊りの世界から離れて、2年ほど経ちます。多分。

辛いことも沢山あったし、迷惑ばかりかけていたけど、やりたい役をやらせてもらえてたし、脚本も大好きで、世界観も大好きで、誰かに胸を張って『今、自分がやりたいことはコレです』って言えるものに関わっていたと思う。

これって、アマチュアの世界ではかなり恵まれてるかも?と思う。

誤解をおそれずに言うならば、理解されないことが怖くないというか、絶対に面白い事をやっている!って自信をもって言える世界観だった。
結果的におもしろいかは別だけど、センスのある人が見たら『面白いものの種』ってのは絶対伝わるものだった。


ダンスも別の意味で、心から『見てほしい!』って言えるものだったな。
タップを始めて一年半くらいで技術的にはまだまだだったけど、問題起こしてばっかり、迷惑かけて人を傷つけてばっかりだったけど、タップなのに足怪我してたけどwそれでも見捨てずに付き合ってくれる人達に恵まれてた。
そんな中で、初心者なのに、曲も振り付けも衣装も、全部自分たちだけで作り上げて、やりたいこと全部は無理でも、やれることは全部やったと思う。


こーやって、心から『見てほしい』『見に来てください』と言えるような舞台を、もしかしたら自分はもう出来ないかもしれない。
10年以上もやってきたのに、見てもらえない自分が、悔しい。悲しい。


あの頃に戻りたいとか、子供の頃に戻りたいとかは全く思わないけれど(それも淋しいことかもだけどw)、今もそんなチャンスがあればいいのにと、思ってしまうんだにゃあ