みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

ドラゴンタトゥーの女、見てきた!

2012年02月13日 05時35分55秒 | みう・映画とか本とか音楽とか
こんばんにゃ。

『ドラゴンタトゥーの女』を見てきました!
CMでバイクを駆るパンクな女が出てきたって理由だけでw

監督がデビット・フィンチャー(セブンの人)だったので、
「多分、容赦ない感じの作品なんだろーなー」って覚悟して映画館へ。

あと、145分という長さも覚悟して映画館へ。


ね、寝てる!?
隣の席の人が上映前から寝てるよ?

犬神家ばりに複雑な話と聞いていたので「この人ついていけるのか?」と不安になってたら目を覚ましたw
それもそのはず。オープニング、めっちゃカッコイイ☆

レッド・ツェッペリンの「移民の歌」(アアアーーアァッ♪ってやつ)に乗せて、
バイク、レザー、PC、モジュラー、女、男、花、虫、などが、真っ黒なオイルにまみれて、
そこに火のついたマッチが…みたいな感じです。

めっちゃカッコイイオープニングはコチラ!


物語の大筋は・・・

腕利きだけど、ある事件がきっかけで職を失った(?)ジャーナリストの男が、
40年前に起きたハリエットという少女の失踪事件の捜査を依頼され、いわくありげな一族の謎に迫っていく。

彼を雇うにあたり、依頼主は彼の身辺調査をしてて、その時に彼の調査を担当していたのが、
超腕利きの探偵?ハッカー?の女。
彼女はめっちゃハードな人生を歩んで来てて、今もめっちゃハードな生活をしてる。

彼は途中から、その彼女を助手として雇い、二人で捜査をしていく。

って感じです。

なんて書くと、謎解きメインのミステリーだと思われそうですが(実際そうなのかもしれませんが)
個人的にはヒロイン・リスベット(ルーニー・マーラ)の物語だ!

無愛想で、暴力的で、計画的で、法律無視で、天才ハッカーで、ライダー。
女とも寝るし、人の傷口にウォッカぶっかけてデンタルフロスで縫っちゃうし、
全身タトゥーとピアスだらけ。

でも、すっごく普通の部分もあって、不器用なところもある。

過酷な人生を送ってきてて、人に傷つけられ続けてきたような彼女だけど、
でも、人を信頼する気持ちも失ってない。

でも、最後はやっぱり孤独。

切なすぎる!
幸せになってほしい!! と願わずにいられないヒロインです。

この子がいなかったら普通の映画になっちゃってたと思う。

『セブン』もそうだけど、謎もすっごく気になるけど、
その中でのキャラクターの気持ちの動きや、人情の機微が面白い。
そういう意味で、「ちゃんと映画だな」って思える作品です。

ミステリアスで、スタイリッシュで、暴力的な物語だったはずが、
終幕はホントに哀愁です(T_T)


ちなみに…
暴力シーンや性的なシーンは「生ぬるいならやらない方がマシ!」とでも言いたげなくらい、
無遠慮というか、えげつないというか…
そういうのが苦手な人はやめた方がいいです。

あと、登場人物が多い上に、いかんせん外人なので、
ちょっと頭がこんがらがります(^o^;)


あ!あと、ハリエットの少女時代がリスベットにそっくり(ルーニー・マーラがやってる?)なのは、何か意味があるのかな?
名前も似てるし、そこだけ謎のままです。

でも、すっごく面白かった(^-^)

好きな人は、ドハマリするかも?な作品だにゃあ