みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

親不知、抜歯の顛末

2012年11月04日 22時30分53秒 | みう
こんばんにゃ。
金曜日に親不知を抜いて、この週末は(も?)引きこもりの自分です。
まだ親不知を抜いていない方にも、すっかり抜いている方にも、
抜歯の恐怖体験を分配すべく顛末を記しておきます。

金曜19時、予約の時間には他の患者さんはおらず、1人きりで診察室に入ります。
BGMは、いつもはやんわりとジョン・レノンとかがかかっているのですが、
何故か今日はエレキギターのソロがうなりをあげていて、これから始まる格闘を予感せずにはいられません。

サクッとレントゲンを撮り、麻酔を打ちます。
1発目の麻酔は大したことは無かったのですが、追加の2発目を打たれたあたりで、
『ああ、痛くはないって事は効いてきてるんだな。でも、液体が注入されてる感じがリアル…』
と冷静に分析していたのも束の間、突如動悸が激しくなってきました。
『あれ?自分、麻酔アレルギーとかじゃないよね?』と冗談ではなく不安になり、
その不安がますます動悸を激しくするという悪循環から処置が始まるという最悪の出だしです。

しかし麻酔はしっかり効いており、動悸もいつのまにやら治まってきた頃、先生が
『うわ!これは見ておいた方がいいよ』と鏡を差し出します。
小さな手鏡を受け取り、口の中を覗き込むといつのまにやら歯茎の切開は完了しており、
切り口の中から親不知がのぞいております。(こーゆーグロイのは全然大丈夫)
そして、その親不知がけっこうな虫歯に!!
まだ生えてもいないくせに虫歯に!!

生えてはいないものの、横には深ーい歯周ポケットが空いていたので、そこからミュータント菌などが入りこんでいたらしいのです。
抜く決意をしてよかった。。。と思った瞬間です。

が、ここからが長かった。

何しろ今までは1本の歯をグイッ!とひっこ抜いていたのですが、今回はその歯を分解(?)しながら抜く事に…。

長い長い処置の間にも、BGMは若かりし日のシンディ・ローパーやら、
若かりし日のマイケル・ジャクソンやら、フットルースのテーマやら、
昔のアメリカの片田舎のドライブインでかかってそうな、妙に活きのいい音楽でなんとも妙な気分。

しかし、この頃はまだ良かったんです。

やがてブレードランナーのテーマみたいなシリアス系の音楽にかわる辺りから、
すごい力がかかりはじめ『抜歯の最中に顎が外れて病院送りになった人はいないのか?』と
リアルに怖くなってきます。

更に、歯の一番下の方が神経のめっちゃ近くにあるらしく、下手に動かすと痛い!!!
開け続けて顎の筋肉は痛いし、
色んな方向に力がかかって顎の関節も痛いし、
器具がぶつかったり押しつけられたりで唇も痛いし、
歯の下の神経も痛い!

最終的に麻酔を追加して、抜歯が終わったのは1時間後でした。

抜けた歯をみると、上の方は見事な虫歯。
辛かったけど、やっぱり抜いてよかったんだと思う。思いたい。

そして、下の方の形が大変な事になってました。



この下の『かぎがた』のせいで、ものすっごぉぉぉぉぉく抜けにくかったのです。

ホント、つらかったにゃあ


余談ですが、これが最後の親不知かと思ってたら勘違いで、左上にもう1本残ってました。
そのこが生えてこない事を祈るばかりです・・・