みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

ブラックマンタとの邂逅@アンスバタ

2014年05月18日 19時04分00秒 | ニューカレドニア 2015年GW
こんばんにゃ

2014年5月のニューカレドニア旅行は2013年2月、鶴ヶ峰の本屋で月刊ダイバーを立ち読みしたのが始まりでした。

青く光る海の中に、禍々しいくらいに真っ黒な影が閃く写真にドキドキして、なんじゃこりゃ!?と調べてみたところ「ブラックマンタ」なる生き物であることが判明。

南半球のギラつく太陽で逆光になったわけじゃなく(通常マンタは下から見学&撮影なので)、本当にお腹まで真っ黒なマンタがいるそうな。

会いたい。
同じ腹黒仲間として、一度ご挨拶に伺いたい。

ということで、1年越しの夢と希望を胸にニューカレドニアに潜りに行ってきました。


これまでのダイビングは大体1日に3~4ダイブというスタイルだったけど、ニューカレドニアは午後は風が強くなるとかで、どこのショップも基本的に昼までで1日2ダイブ。
会いたい生き物に会えなかったから3本目を追加!ってわけにはいかないそう。

午後、暇しちゃうかな~・・・などとつまらぬ心配をしつつ日本を離れた自分です。


さてニューカレドニアダイビング初日の1本目。
日本人経営(?)の、日本人常駐の、日本人客9.5割の安心だけど、ちょっと異国情緒にかける船で、いざ出発。
そしてジャイアントでエントリー。
どぼーん!





うーん・・・。普通?てか微妙。

透明度は海が荒れた後の石垣とか、割と都会に近いグアムのビーチくらいだし、かと言って魚影が濃いわけでもなく、正直なところ
「この海のために赤道をこえてきたのか?」
と、ダイブしてすぐに自問自答がはじまった。





カワイイ熱帯魚もいることはいるし、それはそれでもちろん楽しいんだけど、大物と群れと地形や沈船の好きな自分は正直物足りない。

けど、「与えられたもので楽しむ&足りない事も楽しむ」ってのは、かなり得意な自分なので、自分自身をマクロ派(小さい生き物大好きさん。対:ワイド派)に切り替えて、ニモ的なサムシングの撮影を始めたら、やっぱ熱中(笑)










正直フィリピンでも出来る、いやフィリピンとかサイパンの方で十分?ってか向いてる?な潜りで初日2ダイブが終わるかな~と思っていたところ、周囲から今までにないざわめきが伝わってきた!
その気配に思わず顔を上げると・・・

ハイ、ドーーーン!!





はじめまして~!
アシャンテ!
(多分フラ語ではじめまして)





黒い!
そして早い!
ご機嫌ななめで、一直線に駆け抜けて行きます。





オールヴォワー(またね)
アデゥー(さよなら)は言わないよ。
でも、戻って来なかったけどさ。

ちなみにアンスバタでは3日間、計6本潜ったけれど、ブラックに会えたのはこの一瞬のみ。

水中では声で何かを伝えることは出来ないし、今回のショップのガイドさんはカンカン棒(音を鳴らして注意を促すやつ)も使わない方だったので、ニモと遊んでる間にブラックを見逃しててもおかしくない状況だったと思う。

でも、不思議なことに「気配」を感じた。
それもマンタの気配じゃなくて、大物がきたぞ!っていうダイバー達の気配。

マンタが現れた時点で静かにしてなくちゃいけないんだけど、(てか、現れる前から静かに待ってないと来てくれないけど)、だから何もできないはずなんだけど、なんか伝わってきた。

あとで聞いたら、先に見つけてた人たちは、自分をはじめとするマンタ諦めマクロモード全開のダイバーに「来たぞー!」って伝えたくて、すごく焦って念を送ってくれていたそうな。

そーゆー感じで、ちょっとだけエスパーデビューしちゃったんだにゃあ