読書日和

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「1973年のピンボール」村上春樹

2007-04-30 20:29:54 | 小説
今日はGW3日目。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
明日は神奈川の天気は下り坂のようです。
埼玉の実家に帰ろうと思うのですが、埼玉の天気はどうなのでしょう。
天気予報をチェックしてみます。

さて、今日は前回ご紹介した「風の歌を聴け」の続編、「1973年のピンボール」(著:村上春樹)を読みました。

-----内容-----
<僕>と<鼠>は翻訳の仕事を始める。
<僕>は双子の姉妹と暮らし始め、<鼠>は女の子と付き合い始める。
物語は途中から<僕>、<鼠>それぞれ別の道へと進んでいく。
<僕>は「スペースシップ」というピンボール台を探し、<鼠>は女の子のことで思い悩む。
やがて<鼠>は今の街を去ることを決意する。
<僕>の方はピンボール台を捜し求めて奔走する。
三部作の第二弾。

-----感想-----
物語の所々に出てくる「ピンボール台」がどのようなものなのか、イメージが掴めませんでした
ビリヤード台のようなものをイメージしたのですが、違っているような気がします
何しろ小説の舞台が1970年代。
そんな昔のことなんて想像できません(笑)


今回は、印象に残った文章をご紹介しようと思います。

1.「物事には必ず入口と出口がなくてはならない」
2.「世の中にはそんな風な理由もない悪意が山とある」
3.「哲学の義務は誤解によって生じた幻想を除去することにある」
4.「いつかは失われるものにたいした意味はない。失われるべきものの栄光は真の栄光にあらず」

私は1の「物事には必ず入口と出口がなくてはならない」で色々思い返すことがありました。
ここ何年か資格取得の為に勉強を続けていたとき、いつまで続くのかとうんざりしたことがありました。
その資格を今年取得することができて、ようやく終わったと思いました。
これがまさに入口と出口だなと思ったのです。

2はネットウイルスを作る人などがそうですね。
なぜわざわざそんなことを?と不思議に思うようなことをする人がいつの時代にもいるんですね。

3と4は哲学者の言葉らしいです。
4はどうなのかなと思いました。
いつかは失われるものにたいした意味はない」とありますが、これって心の中から消えてしまうもの、という意味なのでしょうか??
人々から忘れられるようなものならたいしたことない、ということでしょうかね。
むしろ当たり前のことのような
まあ、哲学者の言葉だそうなので、よしとします(笑)

この小説の続編は「羊をめぐる冒険」です。
他にも読みたい本があるので(島本理生さんなど)、それらを読み終わったら「羊をめぐる冒険」も読んでみたいと思います

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