読書日和

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「一(ひとつ)の太刀、次はない」

2007-09-22 00:51:35 | マンガ
タイトルだと何のことかわかりませんが、今週のバガボンドのレビューです。
今週のバガボンドはいつにも増して迫力のある内容でした。
バガボンドは宮本武蔵が主人公の漫画で、週間モーニングで連載されています。
作者はスラムダンクの井上雄彦先生です。
現在、モーニング誌上では吉岡道場総勢70名との死闘がクライマックスを迎えています。

宮本武蔵一人に対して70人がかりで戦う吉岡一門。
武士の心に反するその卑怯な戦い方は、吉岡道場の意地そのものだった。
既に吉岡道場は当主の吉岡清十郎が倒され、弟の伝七郎も倒される事態となり、「武蔵許さん」という怒りが立ち込めていた。
そして1対70の死闘が始まったのだった。

吉岡70名の総大将は吉岡十剣の筆頭・植田良平。
今回のブログのタイトルは、今週のバガボンドで植田が放った渾身の一撃から取りました
植田の回想シーンで、師である吉岡拳法の言った言葉がすごかったです。
何というか、心に迫るものがありました。

『斬り合いで待ってくれる奴がいるか?
 闘いに「次」はない
 いま!ここ!
 今ここですべてを相手に伝える!
 それ即ち一の太刀!!』

一撃に己の全てを込める、それが吉岡流。
吉岡拳法との過去を思い出しながら、武蔵に渾身の「一の太刀」を放つ植田良平。
「一の太刀、次は……ない」
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このセリフがすごくドラマチックでした。
読んでいて胸が高鳴りました
漫画でこれだけドキドキしたのはデスノート以来です。
井上雄彦先生ってすごい人だと思います。
絵が上手いのはもちろん、読み手をドキドキさせてくれるドラマチックな展開に釘付けです
来週のバガボンドも相当面白そうなので今から楽しみです♪