読書日和

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「ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)」J・K・ローリング

2009-01-29 22:05:51 | 小説
今回ご紹介するのは「ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)」(著:J・K・ローリング)です。

-----内容-----
ハリー・ポッターは16歳。
ホグワーツ校の六年生!!
17年前の予言は、ハリーを最後の戦いへと向わせる。
予言は実現するのか?
ヴォルデモートの過去に迫る第六巻。

-----感想-----
ハリー・ポッターシリーズは第五巻の「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」まで読んでいました。
第六巻「ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)」は2006年5月に発売されたものの、当時は読書から離れていたため、読みませんでした。
しかし今回、久々にハリー・ポッターを読んでみたくなったので、さっそく本屋に行って購入しました。

最後にハリー・ポッターを読んだのが2004年9月だったので、このシリーズを読むのは実に4年4か月ぶりになります。
果たして世界観を覚えているか、やや心配だったものの、読み始めるとすぐにその不安は吹き飛びました。
さすがという感じの圧倒的な面白さでした。

文章のテンポの良さが半端ではないです。
テンポの良さといえば伊坂幸太郎さんの作品が思い浮かびますが、そのさらに上をいっていると思います。
会話がたくさんあり、しかも流れるように続いていくので、読むペースもやや速くなったと思います。
ギャグもあったりして、なかなか笑えるシーンもありました^^
反対に、シリアスな会話もたくさん出てきます。

「自分の姉に?あんたにはできやしない―」
「できないことなんか、もう何もないわ!」

「サラザール・スリザリンの純血の末裔が―」

「俺を、『先生』って呼ぶようになったのはいつからだ?」
「僕を、『ポッター』って呼ぶようになったのはいつからだい?」

これらの断片的な会話だけでも、けっこう興味を惹かれるのではないでしょうか
児童向けの図書にしてこのシリアスさは並みではないと思います。
ギャグだけでもなく、シリアスだけでもなく、両者を上手く使い分けているところが、このシリーズの面白さの秘訣なのかも知れません。

この第六巻では、ヴォルデモート卿の過去が明らかになっていきます。
どういった過程でヴォルデモートは闇の魔術に惹かれていったのか、いつから魔法界の征服を企むようになったのか、非常に興味深く読んでいきました。
そしてどうやら、その核心に迫るのは「下」に持ち越しのようです。
「謎のプリンス」が誰なのかも、「下」で明らかになると思います。

現在「下」を読んでいて、三分の二くらい読み終わりました。
昨日は夜から読み始めたのに、300ページくらい読めてしまいました。
このシリーズのすごいところは、読み始めたら止まらないところだと思います
本自体が持っている圧倒的なテンポの良さで、読み手の読書力を目一杯引き出してくれているような気がします。
今日はこれから「下」の残りを読み進めていきますが、きっとスピーディに読めることと思います。
それではまた


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