先日、映画「ゴールデンスランバー」(原作:伊坂幸太郎)を観ました。
-----内容-----
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。
昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。
訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」
「金田はパレード中に暗殺される」
「逃げろ!オズワルドにされるぞ」
と、鬼気迫る調子で訴えた。
と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、巨大な陰謀から逃げ切ることができるのか?
-----感想-----
青柳雅春役の堺雅人さんは、なかなか良い演技をしていたように思います。
陥れられ戸惑う様子を上手く表現していました。
旧友からいきなり「おまえは陥れられている。オズワルドにされるぞ」と言われても、「はあ?何言ってんの?」と思うのが普通だと思います。
逃げろと言われても、すぐにはその場から動かないものなのでしょう。
その辺りは小説だと非常にもどかしくて「何やってんだよ!早く逃げろよ!」と思ったものでした^^
映画では早い展開で推移したものの、やはりこの最初に逃げるときはなかなか動かない青柳にハラハラさせられました。
その後もどんどん追い詰められていく青柳。
事件の次の日には身に覚えのない青柳にとって不利になる映像が次々とテレビで放送され、青柳は完全に事件の犯人に仕立て上げられてしまいました。
整形手術を施した青柳の偽者を用意し、青柳にとって不利になる行動をさせそれを映像に収めておくなど、かなりの用意周到さです。
もはや「私はやってない!」と言っても大半の人には信じてもらえない状況です。
しかも警察は、余計なことを喋られる前に青柳の口を封じてしまおうという腹なので、警察に捕まる=死を意味します。
また、事件の真犯人は警察を意のままに動かせるという点にも注目です。
つまり真犯人は「極めて強い力を持つ国家的な何か」ということになります。。。
国家的な陰謀で青柳を首相暗殺の犯人に仕立て上げようとしているとなると、戦っても勝ち目はなく、逃げる以外に道はありません。
果たして青柳は、この恐るべき陰謀から逃れることができるのか…
原作を読んでいても十分楽しく観ることが出来ました
私的には絶妙のタイミングで発動する「キルオ」の伏線が一番良かったかなと思います。
キルオとは仙台市内で起きた連続殺人事件の犯人で、この人物が青柳と警察の攻防に関わってくることになります。
映画では非常にインパクトのある髪型と喋り方をしていて印象に残りました。
その他にも大学時代の仲間など、青柳を助けてくれる人たちもいて、そこに救いがあったかなと思います。
見方の存在は青柳を勇気付けてくれたと思います。
何はともあれ、こんな国家的な陰謀は現実世界ではあってほしくないものです。
映画として観るのはすごく面白いですが、実際にあったら怖い話だなと思いました。
※原作のレビューを見る方はこちらをどうぞ。
-----内容-----
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。
昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。
訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」
「金田はパレード中に暗殺される」
「逃げろ!オズワルドにされるぞ」
と、鬼気迫る調子で訴えた。
と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、巨大な陰謀から逃げ切ることができるのか?
-----感想-----
青柳雅春役の堺雅人さんは、なかなか良い演技をしていたように思います。
陥れられ戸惑う様子を上手く表現していました。
旧友からいきなり「おまえは陥れられている。オズワルドにされるぞ」と言われても、「はあ?何言ってんの?」と思うのが普通だと思います。
逃げろと言われても、すぐにはその場から動かないものなのでしょう。
その辺りは小説だと非常にもどかしくて「何やってんだよ!早く逃げろよ!」と思ったものでした^^
映画では早い展開で推移したものの、やはりこの最初に逃げるときはなかなか動かない青柳にハラハラさせられました。
その後もどんどん追い詰められていく青柳。
事件の次の日には身に覚えのない青柳にとって不利になる映像が次々とテレビで放送され、青柳は完全に事件の犯人に仕立て上げられてしまいました。
整形手術を施した青柳の偽者を用意し、青柳にとって不利になる行動をさせそれを映像に収めておくなど、かなりの用意周到さです。
もはや「私はやってない!」と言っても大半の人には信じてもらえない状況です。
しかも警察は、余計なことを喋られる前に青柳の口を封じてしまおうという腹なので、警察に捕まる=死を意味します。
また、事件の真犯人は警察を意のままに動かせるという点にも注目です。
つまり真犯人は「極めて強い力を持つ国家的な何か」ということになります。。。
国家的な陰謀で青柳を首相暗殺の犯人に仕立て上げようとしているとなると、戦っても勝ち目はなく、逃げる以外に道はありません。
果たして青柳は、この恐るべき陰謀から逃れることができるのか…
原作を読んでいても十分楽しく観ることが出来ました
私的には絶妙のタイミングで発動する「キルオ」の伏線が一番良かったかなと思います。
キルオとは仙台市内で起きた連続殺人事件の犯人で、この人物が青柳と警察の攻防に関わってくることになります。
映画では非常にインパクトのある髪型と喋り方をしていて印象に残りました。
その他にも大学時代の仲間など、青柳を助けてくれる人たちもいて、そこに救いがあったかなと思います。
見方の存在は青柳を勇気付けてくれたと思います。
何はともあれ、こんな国家的な陰謀は現実世界ではあってほしくないものです。
映画として観るのはすごく面白いですが、実際にあったら怖い話だなと思いました。
※原作のレビューを見る方はこちらをどうぞ。