読書日和

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カリスマ

2010-05-19 23:15:12 | ウェブ日記



先日「新時代の歌姫」という記事を書いたので、今回は1999年頃から現在にかけて、一時代を築いた歌姫の記事を書いてみます。
ほかならぬ浜崎あゆみです。
久しぶりに彼女の「vogue」という曲を聴いたら、ハッとさせられると同時に、思い出したことがありました。
以下に歌詞の一部をご紹介すると、

君を咲き誇ろう
美しく花開いた
その後はただ静かに
散ってゆくから

彼女は全盛期を迎えた2000年の時点で既に、この先消費され忘れられていくであろう自身に絶望し、それを歌詞にしていたのでした。
こんなことを歌詞にできる人はそういるものではありません。
浜崎あゆみがカリスマと呼ばれる所以です。
この先しばらくは彼女のようなカリスマは現れないのではと思っています。

記事冒頭のYoutubeは「a song for ××」という曲で、彼女の代名詞的な曲です。
この曲は出だしの語りかけるような歌詞が印象的です。

どうして泣いているの
どうして迷ってるの
どうして立ち止まるの
ねえ教えて

最初に聴いたときは「?」という感じで特に心に響くということはなかったです。
しかし何度か聴いていると歌詞の意味が見えてきて、ぞっとするものがありました。
みんな心のどこかで思っていても口には出さないことを、ストレートに歌詞にしていたからです。
また、この曲の本当の凄みは二番で見られるのですが、私は
「もう日が昇るね そろそろ行かなきゃ いつまでも同じ所には いられない」がとても印象に残っています。
この部分にものすごい生命力を感じるんですよね。
聴いていると沸々と気持ちが湧き立つのを感じます。

当時と比べると、彼女は力を落としたかも知れません。
それは2000年の時点で彼女が歌詞にしたとおりの展開です。
でも、最近音楽の記事を書いているうちに、それはそれで良いのではないかという気がしてきました。
時代は流れるものだから。
むしろずっと第一線で活躍していることに敬意を表すべきだと思うようになりました。
この「a song for ××」のように何年経っても心に響く曲もあるし、私の中でのカリスマは問答無用で彼女です。
これからも頑張ってほしいと思います