読書日和

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第77回日本ダービー

2010-05-30 17:09:05 | スポーツ
まさかの結末となった第77回日本ダービーの結果は以下のとおりです。

1着 エイシンフラッシュ
2着 ローズキングダム
3着 ヴィクトワールピサ
4着 ゲシュタルト
5着 ルーラーシップ

というわけで、皐月賞3着だったエイシンフラッシュがこの大一番で見事勝利しました。
一番人気ヴィクトワールピサは3着、二番人気ペルーサは6着にそれぞれ敗れました。
ペルーサは、スタートで出遅れてしまったのが痛かったです。
レースは1000mの通過タイムも遅めで、スローペースな展開になりました。
この時点で、後ろから3頭目にいたペルーサの勝利は厳しくなっていました。
先団を見ると、ヴィクトワールピサは前から4~5番手の良い位置につけていて、二頭の明暗は別れました。
これはヴィクトワールピサが勝って終わりかと思いましたが、今回はここからが驚きでした。
最終コーナーを回っているとき、大外からペルーサがすごい勢いで上がってきました。
この勢いに一瞬これなら…と思いましたが、最後の直線に入ると入るとペルーサは伸びを欠きます。
前を見ると、三頭くらいの馬が先頭争いをしていました。
そこから突き抜けたのは、何とエイシンフラッシュ!
ヴィクトワールピサではありませんでした。
そしてそのさらに外からエイシンフラッシュに迫る馬が一頭…
何とローズキングダムでした
ローズ君は好きな馬なので、これは嬉しかったです
そしてローズキングダムがあと一歩のところに迫ったところでゴールイン。
ダービーの栄光を掴んだのは、それほど人気のなかったエイシンフラッシュでした。
この馬、3着なら可能性があると思いましたが、正直勝つのは無理だろうと思っていました。
レースのVTRを見るとヴィクトワールピサのすぐ後ろにつけていて、なかなか良い位置にいました。
内田騎手もナイス騎乗だったと思います。
エイシンフラッシュ&内田騎手、ダービー制覇おめでとう

「太陽がイッパイいっぱい」三羽省吾

2010-05-30 12:58:55 | 小説
今回ご紹介するのは「太陽がイッパイいっぱい」(著:三羽省吾)です。

-----内容-----
バイト先の解体現場に人生のリアリティを見出だした大学生のイズミ。
巨漢マッチョ坊主カンや、左官職人崩れで女性に対し赤面症の美青年クドウ、リストラサラリーマンのハカセなどと働く「マルショウ解体」の財政は逼迫し、深刻な問題が……。
過酷な状況における人間の力強さをユーモラスに描いた傑作青春小説。

-----感想-----
この作品は不思議なもので、序盤はそれほどでもなかったのに、途中からどんどん面白くなっていきました。
大阪の解体現場で働く男たちの青春物語なのですが、日常の中に実に色々なドタバタが待っていました。
主人公はイズミという大学四年生の学生で、現在は大学を休学して「マルショウ解体」で働いています。
このマルショウ解体には一癖も二癖もある男たちが集まっていて、とても平和な毎日とはかけ離れています。
恋あり、喧嘩あり、笑いあり、喧嘩あり…といった感じです
大阪のイメージどおりのテンションの高さでした。
私は一年ほど大阪に住んでいたことがあるのですが、街を歩いているとどこからともなく「六甲おろし」が聞こえてきたります。
そして歌い出す人も出てきたり。。。
この作品にも全体的にそんな雰囲気が漂っていました^^
面白かったのがマルショウ解体のメンバーの一人・カンと謎の不良グループ「SIX COOL」との戦いでした。
単身SIX COOLのアジトに乗り込んだりと、何かと無茶をしまくりのカン。
そこにイズミたちが駆けつけて騒がしい展開になっていました。
こういう場面は「ごくせん」などのドラマなどでも見かけますが、やはり緊迫しているだけに読み入ってしまいますね。
ほかにも経営のピンチあり、引き抜きの話ありと、現実にありそうな話がたくさん盛り込まれていました。
それらを単なる辛気臭い話ではなく、人間味溢れる物語にまとめていたのは良かったと思います。
第5回酒飲み書店員大賞という謎の賞を受賞したというのが目に止まり読んでみたこの作品、なかなか面白かったです


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