読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

デスノート読み返し 第一部

2007-04-06 18:25:56 | マンガ
こんにちは。
昨日から、デスノートを読み返してます
今は第一部を読み終わったところです。
ライトファンの私、やはりライトを応援してしまうようです。
コミックス第一巻~第七巻の感想をまとめてみます。
ライト目線で見た感想なのでL派のみなさん、怒らないでくださいね


第一巻
「二人の選ばれし者の壮絶な戦い」この言葉で早くもワクワクしました。
最初の頃のライトは純粋でしたね
「新世界の神になる」←よし、頑張れ!って感じでした。
そして最強の探偵「L」が登場。
どこかでこの二人が対決するんだろうなぁと、期待に胸を膨らませました。


第二巻
衝撃の悪顔ライト初登場シーン。
「さよならレイ・ペンバー」
このとき初めてライトを怖いと思いました。
純粋だった少年が暗黒面に落ちるような感じです。
殺した相手が犯罪者でなくてFBI捜査官だから余計残酷に見えるのかも…。
そしてもう一つの衝撃。
Lの素顔が初公開
当時ジャンプを読んでいたとき、予想を裏切る風貌に絶句しました
初期の頃は座禅くんでたのに…座り方が変わっちゃった


第三巻
早くもLがライトに接触。
まさかと思いました。そういうのは二年くらい連載してからだと思ってたので(笑)
デスノートの展開の速さは当時から話題になってましたね
ライトとLのテニス対決のとき、たしか2004年4月だったと思います。
就職活動真っ只中なのに…デスノートだけは見てました。
そして第二のキラの出現
ここからライト対Lの対決が熱くなっていくんですよね


第四巻
ミサに激怒するライト。私も激怒(笑)
が、すぐにその熱が冷めてしまうとんでもない展開が…。
「こいつにLに顔を見せLの名前を知り捜査本部もろとも消す。こいつを殺すのはその後だ…」
ライトさん、殺す気満々ですね
さすがにこのときは引きました
ただ怖いだけではなく、女の子の気持ちを利用するのが残酷な気が…。
ライトファンをやめようかと思った瞬間です。
そしてL。
「夜神月…早いな…まあ夜神月のことだ、私の姿が…」
四巻最大の見せ場はこのときだと思います。
すげーっL強いなあと本気でビックリしました。
ライトの見せ場の
「勝った!!ミサには流河の本名が見えている!!」
のとき勝負ありと思ったので。
どんでん返しに驚愕です。


第五巻
追い詰められたライト。
監禁を切り抜けるのは予想通り。
が、Lと手錠でつながって一緒に操作はまさかの展開でした。
しかしライトが純粋な心を取り戻したのは嬉しかったりします
「いくらキラ事件解決の為とはいえ女性のそういう気持ちを利用するなんて僕にはできない」
素晴らしい、悪顔ライトより純粋ライトのほうが良いですね
ここからヨツバキラ編の始まり。
ライトとLのタッグを見れるなんて奇跡なのでは?


第六巻
以外にも?ミサの活躍でヨツバキラに迫ります。
あんまりミサには好感が持てない…。
ライトの足を引っ張るイメージが
ライトには、できれば純粋なままいてほしいなと期待していました。
無理とはわかってますが(笑)
ヨツバキラ・火口を追い詰めて第六巻は終了。
そして七巻予告には、
「次巻悲鳴がこだまする」とある。
ジャンプ読んでいるので展開を知ってはいても、こういうのを見るとドキドキしますね。


第七巻
いよいよ運命の第七巻。
冒頭で火口を逮捕するも、デスノートの発見により死神の存在が捜査本部にばれる。
そしてついに、ライト復活のときが…。
「計画通り」
来たーっ悪顔ライトだーっ
純粋ライトとのものすごいギャップ
そしてpage58。
衝撃のL敗北。ライトが負けるだろうと予想していただけに激震が走りました。
にしても、ライトの表情が冷酷すぎる気が…。
「夜神月…(ライトの冷酷な顔)!…やはり…私は…間違って………なかった…」
このときはすごく嫌な気分になりました。
応援していたライトが勝ったのに、すんなり喜べないというか。
ライトが勝ってしまって良いのか?と疑問に思ったりもしました。
あまりに冷酷なライトに抵抗感を持ったのだと思います。
作者も意図的に冷酷な表情にして、読者に考えさせようとしているのかも知れません。
正義と悪の境界線を問う漫画。
その核心となるのがこのL死亡のときですね。
そしてメロ、ニアが第一部の最終回に登場。
第一部クライマックスは作品全体に悲しい雰囲気が漂っていたのが印象的でした。



というわけで、長い記事になってしまいごめんなさい。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます
みんな思い入れのあるキャラがいると思います。
ライト派のみなさん、L派のみなさん、どしどしご意見ください
メロ派、ニア派のみなさんは、この次に「デスノート読み返し 第二部」を書くので、それまで待っていてくださいね。
でもご意見書いてくれて全然OKですよ
それでは、ご意見お待ちしています。


※「読み返し 第二部」をご覧になる方はこちらをどうぞ。

久しぶりに無線工学の勉強

2007-04-05 18:36:41 | ウェブ日記
こんばんわ。本日二度目の記事です。
今日は久しぶりに、無線工学の本を開いてみました。
大阪にいる間はネットワークの仕事だったので、私のホームグラウンドともいうべき無線工学とは無縁でした。
これでも本業は電子通信機器のメンテナンスなのです
しかし本を読んでみてわかったのですが、力が落ちてます
やはり1年間別の仕事をしていると、そうなってしまうようです…。

「第一級陸上無線技術士」という資格をご存知でしょうか?
この資格は全部で4科目あり、3年以内に全科目に合格すれば資格が取得できます。
私は最後の1科目を今年の1月に合格し、資格を取得することができました。
それでめでたしめでたし…で終わりかと思いきや。
仕事で重要なのは残る3科目のほうだったんです
この3科目はずいぶん前に合格して、かれこれ2年は経ってます。
当然力はなまっていくというわけです
何しろ範囲の広いこの分野。
電気回路、電子回路、電気物理、半導体、送信機、受信機、通信システム、アンテナ理論、電波伝搬理論、測定関係etc…。

が、ここであきらめる私ではないですよ
もう一度鍛えなおして王座を目指してやるさ!!!

「希望の国のエクソダス」村上龍

2007-04-05 14:21:27 | 小説
希望の国のエクソダス著:村上龍)を読みました。
この小説は2004年の今頃に一度読んだことがあります。
ふと読み返したくなって読んでみました。

-----内容-----
2002年秋、80万人の中学生が学校を捨てた。
経済の大停滞が続くなか彼らはネットビジネスを開始、情報戦略を駆使して日本の政界、経済界に衝撃を与える一大勢力に成長していく。
その後、全世界の注目する中で、彼らのエクソダス(脱出)が始まった―。
壮大な規模で現代日本の絶望と希望を描く傑作長編。


というわけで、希望の国のエクソダス、これは壮大な物語です
小説の冒頭、パキスタンである事件が発生します。
それが契機となり、パキスタンに行こうとする中学生たちが出現するが止められてしまいます。
しかしその後、各地の中学校で異変が起こり始める…。
中学生の集団不登校が始まったのです。
その後、小説の中心人物「ぽんちゃん」こと楠田譲一と中村君を中心とする「ブルーギャング」が学校を制圧。
彼らは学校を拒否し、この日から学校を去る。
そして彼らは「ASUNARO」というネットワーク会社を作り、日本最大勢力へと成長していく。


政治、経済のことがたくさん出てきます。
ヘッジファンド、国際金融資本、円へのアタック、投機筋、国会中継、参考人質問…。
一見すると難しそうですが、この小説なら自然に読める感じです


そして何より、中学生たちの言葉が印象的です。
「大部分の老人たちは、働かず、勉強もせず、病気がちで、威張っていて、説教が好きで、演歌とか盆栽とかテレビの時代劇とかすでに滅びてしまったもの、国際競争力のないもの、外貨を生まないもの、暗いものを好み、悪いことは全部他人のせいにして、昔はよかったという口癖をしょっちゅう繰り返し、努力をせず、そのくせまったく楽しそうには見えません。」
「許せないのは、意気消沈して、昔を懐かしがって、愚痴を言うことです。」
「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」


希望がない…。今の10代、20代の人は共感するのではと思います。
この小説の舞台は2000年~2008年、そしてその中でも中心になるのが2001、2002年です。
この時期はものすごく景気が悪かったのを覚えているでしょうか?
たしか平均株価も8000円くらいまで下がっていたと思います。
当時私は高校生で、どうすることも出来ませんでした。
高校の先生たちも「厳しい状況だ」を繰り返していました。
私は浜崎あゆみの歌を心の支えにしていましたね。
「SEAZONS」とか「A SONG for ××」とか「Trauma」から希望をもらっていました
浜崎あゆみの歌には心を癒してくれるような響きを感じていました。
ああいう時代を乗り切ったから、今こうしてブログを書いている、そう考えると良いかも知れませんね。

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テニスの王子様 越前リョーマVS真田弦一郎

2007-04-04 20:38:45 | マンガ
今回は「テニスの王子様」です。
週刊少年ジャンプで連載中で、コミックスは37巻まで出ています。
私のお気に入りなのが、コミックス26・27巻で繰り広げられるこの一戦。
越前リョーマVS"皇帝"真田弦一郎 !!
舞台は関東大会決勝。
戦うは青春学園VS全国二連覇の王者立海大付属。
2勝2敗で迎えたシングルス1、ついに越前と真田が対決する!
序盤から無我の境地になる越前、真田から1ポイント先取。
だが次の瞬間、真田の奥義「風林火山」が発動する!!!

疾きこと「風」の如く
徐かなること「林」の如く
侵掠すること「火」の如く
動かざること「山」の如し

名前からして凄そうな技です。
ホントにテニス漫画なんでしょうか

でも越前は予想以上の善戦をし、「風」を攻略し真田から1ゲーム先取。
しかし無我の境地の反動で急激に体力を消耗してしまう越前…。
そのとき、
「ところでお前風林火山の風…破ったつもりじゃあるまい」
「本当の風はさっき見せたものより…」
真田の見えないスイングに全く反応できない越前。
「3倍疾いわ」


絶対絶命の越前。しかし何とか「風」を返す。
だがそのとき、
「侵掠すること火の如く」
グランドスマッシュが炸裂!!
ゲームカウント4-1真田。
「絶望と共に散るがいい!」

越前を棄権させるべきという意見が出始める。
だが絶体絶命の状況で不敵に笑う越前…。
「やっと弱点見つけたよ…風林火山。ちょっと打ってくんない」
「ほう…。口の減らない奴め」

「侵掠すること火の如く」
再び風林火山の「火」が襲いかかるが、何と越前は「火」に「風」をぶつける!
風林火山の以外な弱点。
完璧な技であるが故、「火」は「風」に弱いなど己の技同士を打ち消しあってしまう。

「俺は…あんたを倒して全国へ行く」

そのとき真田は、越前にサムライの幻影を見る。
真田の五感が「この1年は今摘んでおかねばならない」と感じる。
押し始める越前。

そして会場の誰もが目を疑う。
マッチポイントまで追い込まれている無敗の皇帝に。
そして追い込んだ目の前の1年生に。

このクライマックスに再び無我の境地を発動させる越前。
だが妙に落ち着いている真田。
「俺はそれを使いこなせる奴を3人知っている。我が立海大付属部長の幸村…九州の千歳…。そして…」
「俺だ」
驚愕の事実。真田も無我の境地を使えたのだ。
「さらばだ越前リョーマ」
真田のトップスピンロブが炸裂!
これで決着かと思ったが、
「COOLドライブ」
越前も切り札で返す!
なんと打球が全く弾まない。地面の上を猛スピードで転がるボール。

「ゲームセットウォンバイ…青学越前7-5!!」

決着。
皇帝真田弦一郎を倒したのだ。
そしてこの結果、青春学園が関東大会優勝を果たす。



というわけで…長い文になってしまいましたが、最後まで読んでくれた方ありがとうございます
この漫画でテニス人気が上がったとも言われていますが…そうだなあと思います。
ありえないような技がたくさん出てきますが、そこが面白いのです
無我の境地って現実のテニスでは存在するのでしょうか…??
あと真田弦一郎の風林火山
あんなの無理ですよね(笑)
現在ジャンプ誌上では、青春学園が全国大会準決勝を突破しています。
もうひとつの準決勝では、立海大付属が交戦中…。
全国大会決勝で、再び激突することになりそうですね
今回は立海大付属の部長、幸村も試合に出るのではと思います。
となると、対決するのは越前でしょうかね。
そして真田弦一郎。
「雷」という新しい技を手にしたようです。
いったい決勝戦がどんなことになるのか…今からワクワクしています
それではまた。


「白河夜船」吉本ばなな

2007-04-03 17:42:45 | 小説
白河夜船」(著:吉本ばなな)を読みました。
本屋で見かけたときは題名が読めませんでした。
しらかわよふね」と読むようです。

-----内容-----
いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう―。
植物状態の妻を持つ恋人との恋愛を続ける中で、最愛の親友しおりが死んだ。
眠りはどんどん深く長くなり、うめられない淋しさが身にせまる。
ぬけられない息苦しさを「夜」に投影し、生きて愛することのせつなさを、その歓びを描いた表題作「白河夜船」の他「夜と夜の旅人」「ある体験」の”眠り三部作”。



白河夜船
主人公・寺子の恋人は植物状態の妻を持つ既婚者。
完全な不倫とも言えない微妙な関係です。
この作品は淡々と読みました。
なかなか寺子の考えが理解できなかったからです。
恋人と会っていると寂しい気持ちになり、それが眠りにつながっていくのがいまいちわからなかったです
ただ、寺子がほとんど一日中寝てしまった後の霊体験が興味深かったです。
最初は死んだ「しおり」だと思いました。
でも「私のせいで疲れているような気がして…」の台詞で、この人が恋人の妻の霊なのだとわかりました。
なぜ寺子が疲れているのかは、恋人の心が寺子だけのものではない焦りがあるからだと思います。
眠りを扱う小説は読んだことがなかったので新鮮な感じがしました。




夜と夜の旅人
作品全体に沈んだ空気を感じます。
主人公が誰なのか掴めないです。
作者も誰が主人公かを明確に位置づけていないのではと思います。
芝美の兄・芳裕が死んだことにより、芳裕の恋人だった毬絵が夜中に徘徊するようになる、というのが話の中心のようです。
この作品でも霊体験に近いものが出てきますね。
毬絵は恋人が死んだ深い悲しみでそうなったのだと思います。
でも最後の終わり方は希望の持てるものだったので良かったです。



ある体験
これが一番面白かったです。
主人公はアルコール依存症になりかけの女の子です。
寝るときになると、不思議な歌声が聞こえてきます。
それはかつての恋敵、「春」の呼びかけだったのです。
春の死を知った主人公は、謎の霊媒師の力で春と会うことになります。
そこは灰色の空間に囲まれた小さな部屋。
この霊世界がとても興味深かったです。
文字だけなのに情景を深く思い浮かべることができて、吉本さんてすごいなと感じました。

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「平成マシンガンズ」三並夏

2007-04-02 20:08:46 | 小説
平成マシンガンズ」(著:三並夏)を読みました。
作者紹介欄を見たら、「2005年に本作で、第42回文藝賞を史上最年少15歳で受賞する。」とありました。
すごい若いですね
1990年生まれとあるので、私より6歳も下なようです。
時代の流れを感じますね…。

内容は、まさにマシンガンのような早いテンポです。
一文一文は長いのですが、途中でつっかえることなく読める、そんな感じです。


-----内容-----
主人公の内田朋美は、目立つことを恐れ地味な子を演じる高校一年生。
母親が別居し、家には毎日のように父の愛人が来る。
ある日、そのことが友達に知れて、それをきっかけに朋美へのいじめが始まる。
そして朋美は不登校になる。
さらに追い討ちをかけるように、父の愛人から「近々あんたのお母さんになる」と告げられる。
救いを求めて、朋美は母親のアパートに向かうのだが…。


ものすごく本音を綴った小説だと思います。
特に最初の3ページ、すごい勢いで読みました。
これは確かにマシンガンだと思いました。
その後の展開にもどんどん引き込まれていきました。
話の節目節目で朋美の夢に出てくる謎の死神が何なのか、すごく気になりました。
その答えだと思うのがこの文です。

「あたしはやっと切り捨てて進むということを知った。結局あたしの好き嫌いなんて関係なく最後には一番安全でお金のあるところに落ち着いてしまうんだ。あたしはいつもよりずっと強く早く大人になりたいと願った。そうしたらこんな薄汚い奴らの手を離れて自分の力で地に足をつけていろんなわがままができると思う。でも、父や母のようなだらしない大人になるのは絶対にやめよう。」


「早く大人になりたい」の部分にすごく共感しました。
私も高校生のとき同じことを思っていたのを思い出しました。
でも大人になった今、わがままができているのかというとそうでもありません。
仕事は大変だし、10代のときに描いていた未来とは大分違ったものになりました。
でも朋美の気持ちはすごくわかります。


もう一つ、印象に残ったのがこの文です。
「最近の子供ってわりと内向的でプライド高いからあんまり悩みを人に相談したりすることってないからね。あたしたち、とってもナイーブなんです。」

これはそのとおりだと思います。
悩みを相談するのは弱さを見せるようなものだから、そんなことはしたくないと考える傾向があるように思います。

三並さんがこの小説を書いたのは15歳。
15歳だからこの内容を書けたのだと思います。
本音を綴る小説は読むのに度胸が要りますが、読み出すと止まらないです。
良い本を読めました。それではまた。


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