5月のこの季節、山の畑を飛び回るのはウスバシロチョウ。
この季節にしか会えない私の好きな蝶です。
食草はムラサキケマンというから山の方では
普通に見られる蝶なのでしょうが
街中では見かけたことはほとんどありません。
追いかけて写真を撮りたくても、この日は
飛ぶのが早くてとまる様子もなかったので
写真を撮るのをあきらめていたら、あらっ
羽化に少々失敗したのか羽が伸びきらない子を見つけました。
羽が半透明でふわっとした毛に包まれていて
なかなか上品な雰囲気を漂わせています。
これでもアゲハの仲間のようで、
この蝶の仲間は海外では派手な紋があって美しいと云う。
私の持っている蝶図鑑には、
「花嫁のヴェールを思わせる清楚な蝶」とあるので
隠れファンも多い蝶なのだろう。
卵で越冬して春先に幼虫になるらしいので
来年の春は幼虫探しをしてみたいと思った。
アゲハ類なのでツンツンつついたら触角を出すと思うけど
どんな匂いを放つのか、一度香りを嗅いでみたいな~。
羽が広がりきらないで飛べないのかと思っていたら
何とか飛び立ってアッという間に視界から消えていきました。
そのたくましさに何だかうれしくなった瞬間でした。