なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

冠攣縮性狭心症

2012年01月27日 | Weblog
 63歳男性。冠攣縮性狭心症
 4日前の早朝に前胸部痛を訴えて、救急外来を受診した。数か月前から同症状が繰り返し起きていた。受診後は症状軽快した。冠動脈造影CTで右冠動脈の狭窄が疑われた。そのまま循環器科に入院して、シグマート48mg/日の点滴で経過をみたが、症状は出なかった。昨日、心臓カテーテル検査で右冠動脈は50%程度の狭窄で有意なものではなかったため、冠攣縮性狭心症と診断された。シグマート錠(5mg)3錠分3とヘルベッサーカプセル(100mg)1Cap分1の処方で、退院外来治療となった。
 循環器科の先生とシグマートの話になった。
私「シグマートって、昔は開業医が処方する無難な処方で、効果があるかどうかはわからないけど、害はないという薬でしたね」
循「そうだったらしいですね(この先生は30歳台で若い)。シグマートは冠動脈の攣縮によく効きますよ」
私「でも、1日3回って今時ないですよね。1日1回か2回の徐放剤にならないんですか」
循「うまく作れないそうですよ。まあ、すでにジェネリックも出ているし、本気で徐放剤を作る気にはならないんじゃないかな」
私「ほとんど終わった薬かと思ってましたけど、急に脚光を浴びることってあるんですねえ」
コメント
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