なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

筋緊張性ジストロフィー

2012年01月25日 | Weblog
 53歳女性。筋緊張性ジストロフィー・肺炎・心不全
 糖尿病外来に通院していた。本日、その糖尿病外来を担当している医師(大学病院から出張)から肺炎の患者がいるが、どうしたらよいかと相談があった。ただの肺炎患者ではなく、筋緊張性ジストロフィーの診断を受けている。最近は筋力低下のため、自宅内でつかまり歩行がやっとという。心拡大・浮腫もあり、心機能も低下して心不全になっている。血液ガスで酸素分圧は45mmHgと低下(室内気)、二酸化炭素分圧は46と正常上限。これは当院では手に余る。呼吸器内科・循環器内科・神経内科の医師がそれぞれ複数いる地域の中核病院へ救急車で転送した。呼吸器内科に連絡したところ、ベットがなくて受け入れられないと言われた。当院唯一の神経内科医師からその病院の神経内科医師(受け入れなどに関してフレンドリーな一番若い人)へ頼み込んでなんとか神経内科病棟で受け入れてもらった(汗)。その患者さんの親兄弟と子供も同じ病気で、親兄弟は50歳台で死亡しているという。

 79歳男性。慢性閉塞性肺疾患・慢性呼吸不全(低酸素血症で在宅酸素)
 上記の病院の呼吸器内科に通院していた。酸素吸入量が4L/分と上昇して、当院へ紹介入院。悪化すればDNR(心肺蘇生術なし)になっているからとお願いされた。入院後の認知症による夜間不穏を病棟看護師は危惧していた。息子(50歳くらいか)は入院手続きが済むと帰ってしまったので、明後日今後のことを相談することにした。
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