1月1日に入院した71歳女性は今日の胸部X線・CTで浸潤影と胸水の増加があり、基幹病院の呼吸器科に救急搬送となった。呼吸器科の先生は年末年始に入院が多数あったらしく、最初来週の月曜日なら受けてもいいけどと言っていた。診療情報提供書に画像のコピーをつけて送ったところ、引き受けてくれた。助かりました。抗菌薬(ロセフィン+アベロックス)は効かなかった?通常の細菌性肺炎ではないような気がする。
検査の結果肺癌(肝転移・副腎転移あり)と判明した82歳男性の家族が病院に来た。治療は望まないという。入院の原因となった発熱・腹痛は軽快したので退院になるが、経過をみてぐらいが悪くなった時はまた入院でお願いしますと言われた。懸命な選択だと思う。
神経内科医は、年末年始の休みの出番が1月3日の日直だけで楽に過ごせるはずだった。ところが、年末に脳梗塞後遺症でCV管理(高カロリー輸液)の70歳台後半の男性が熱発して病院に出てきていた。元旦の日も、長く入院していた患者さんが死亡して、DNRの書類を作成していなかったため、自分で病院に出てきて看取った。また脳梗塞の患者さん2名が入院して、日直の日に受診した神経内科ではない患者さんも自分が主治医で入院させたので、かなり忙しくなってしまった。入院患者さんの急変は内科系日直当直の当番医に診るのをまかせてもいいのだが(実質的にDNRで家族も了解している)、意外に?律儀に自分で診たのだった。お疲れ様でした。
循環器科も心不全や不安定狭心症で数名入院していた。一番忙しいと思われていた内科(私1名だけ)は数名の入院があったが、重症が上記の肺炎だけで、なんとか乗り越えることができた。