肺癌・癌性胸膜炎の80歳女性に胸腔ドレーンを挿入して持続吸引していた。肺が十分広がったので、胸膜癒着術を行うことにした。院内にはタルクもピシバニールもないので、ミノサイクリンを使用した。鎮痛のためアセトアミノフェンを内服していて、キシロカインも使用したが、注入後に疼痛の訴えがなく、ちゃんと炎症を起こしてくれるのか心配になった。うまくいかなかった時は、タルクを取り寄せる。
入院後は食欲低下・倦怠感が続いていた。デカドロン内服(華奢な方なので2mg/日で使用)を継続して、少しずつ食事摂取できるようになった。
胸膜癒着術は倉原優先生のブログを、デカドロンは大津秀一先生の本を参考にしている。できる先生のものまね診療。
つい総合診療スキルアップセミナーの申し込みをしてしまった。どんなものか、一度雰囲気を味わってみたいと思った。48600円。何か入院患者さんに問題があって、行けなくなったりしないといいが。ケースカンファランスと神経疾患・血液疾患のセッションがある。「神経症状の診かた・考え方」と「レジデントのための血液診療の鉄則」くらいは読んで準備しておかないと、付いていけないかもしれない(どちらも研修医向けだが、自分としてはこのくらいわかれば充分)。