なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

骨折で内科入院

2016年11月21日 | Weblog

 内科クリニックから75歳男性が紹介されてきた。紹介状に胸部打棒・肺炎疑いとある。この方は脳梗塞後遺症で左半身不全麻痺がある。一昨日の土曜日に自宅で転倒して左肩をポットにぶつけたそうだ。そのまま様子をみていたようだ。今日はケアマネージャーが連れてきてくれた。肩関節が痛いかと訊けば答えるという風で、自分からは訴えない。といってちゃんと会話はできる。単に遠慮深いのだろうか。

 左肩から左前胸部にかけて皮下の内出血が目立ち、前胸部は全体的に盛り上がっていた。検査では白血球数増加(10000弱)とCRP増加(18,5)があり、CK2500と筋原性酵素も上昇していた。胸部X線・CTで肺炎はなく、危惧された肋骨骨折・血気胸もなかった。確かに炎症反応が上昇しているが、骨折と血腫形成そのものによるのではないか(何か隠れている可能性もあるが)。

 整形外科に回したが、炎症反応上昇がいやだったらしく、当面は内科で経過をみて、検査値が改善したら転科ということになった。病棟は整形外科の病棟にして、骨折で内科入院。

 昨日は面白そうな医学書を2冊購入した。「HIV診療のリアルを伝授します」と「上部消化管内視鏡検査マル秘ノート」。

 

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