今日の午前中は救急当番をしていた。救急搬入の1人目は右膝関節炎の中年男性で、検査をした後に整形外科に診療依頼した。
2人目は91歳女性で、午前6時ごろに発症した頭痛(後頭部痛と表現)が続いていた。意識は清明で、難聴はあるが普通に会話可能だった。一人暮らしをしていて(ADLは自立なのだろう)、呼ばれた息子さん夫婦も来ていた。ふだん頭痛はほとんどないそうだ。
すぐに頭部CT検査を行って、くも膜下出血を認めた。当院は救急室の向かいが放射線科なので、搬入後5分弱で診断がつく。当院は脳外科はないので、脳外科にある施設への救急搬送になる。
息子さんからは、当地ではなく、息子さんが居住している市内の病院へ紹介してほしいと希望された。まあもっともではある。最初に脳血管疾患の専門病院に連絡すると、満床で無理だった。次いで県内有数の市立病院に、どうかなあと思いながら連絡した。電話の向こうで「ICUのベット空いてる?」「ああ、あるの」という声が聞こえてきた。無事引き受けてもらえて、ありがたく救急搬送した。
くも膜下出血でいいと思うが、脳表面に小さな血腫様に見えるのが、不思議だった。こんな形あり?。