なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

頻拍発作だった

2019年07月15日 | Weblog

 昨日の日直の時に、83歳女性が1週間前から身体がだるくて風邪をひいている、という訴えで救急外来を受診した。通院している内科医院で何度か点滴をしてその都度良くなっている?という。連れてきた息子さんは、(症状は)気持ちの問題だ、と言い切っていた。

 診察すると、頻脈だった。すぐに心電図をとると発作性上室性頻拍になっていた。症状を訊くと、風邪と表現しているが、上気道症状はなにもなかった。動悸は訊いてもないというが、胸苦しさは自覚していて、軽快~悪化を繰り返している。それを表現したのが、「風邪をひいて調子が悪い(悪くなったり良くなったりする)」だった。短時間の頻拍発作を繰り返していたようだ。

 心電図モニターをつけて、治療しようとしたが、自然に洞調律+上室性収縮になった。その後、一時的に頻脈性心房細動になって、また洞調律に戻った。正常洞調律の心電図を見ると、WPW症候群?。入院で経過をみて、連休明けに心エコー検査(検査技師さん)を行って、循環器科に相談する。

 昨日は、87歳男性の肺炎、58歳の当院看護師さんの上行結腸憩室炎、肺炎疑いの(画像の所見に乏しく他の疾患の可能性もある)88歳女性も入院した。

 

 土曜日は内科の若い先生(地域医療研修の内科専攻医)が日直だったが、当院内科の入院はなかった。決して楽な日直ではなく、忙しくて、外科系の先生が内科の分を手伝う時もあったくらい忙しかったようだ。

 総胆管結石・急性胆管炎、発症3時間後の脳梗塞、大腸憩室出血疑い(抗血小板薬2剤内服DAPT)の3名を、地域の基幹病院に救急搬送していた。ベット事情が厳しい病院で、よく3例も引き受けてくれたものだ。(急性胆管炎の患者さんは胃切除術後で、内視鏡治療はさらに高次病院に送らないと対処できないはずだが)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする