なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胸椎圧迫骨折

2019年07月27日 | Weblog

 水曜日に高血圧症などで通院している88歳女性が腰痛で予約外受診した。10日前から腰痛で動くのが大変になっていた。一人暮らしで、その日は唯一の頼れる親族である姪に連絡して、連れてきてもらったそうだ。

 以前救急搬入されて、胸椎圧迫骨折や骨盤骨折で整形外科に入院した既往がある。今回は何とかトイレまでは動けるくらいで、整形外科はこの程度では入院にしない。

 胸腰椎MRIで確認すると、第12胸椎が脂肪抑制T2強調画像で高信号、T1強調画像で低信号を呈していた。新規の胸椎圧迫骨折だった。腰椎にも陳旧性の圧迫骨折があり、「大分つぶれている」。

 多発性の胸腰椎圧迫骨折と変形性膝関節症で当院の整形外科に通院していたが、後は整形外科のクリニックに行くようにといわれていた。以前当院の整形外科に勤務していて開業した先生のクリニックに通院していた。物療に通っていたが、行っても変わらないとやめてしまった。内科で鎮痛薬を処方していた経緯もあり、内科入院で経過をみることにした。

 処方はNSAID・アセトアミノフェン・トラマールがすでに出ていて、追加するものもなかった。腰痛がひどい時は坐薬を使うと伝えたが、家事をしなくてもいいので腰痛は自制化となり、使用していない。

 特に尻餅をついたなどの外傷の覚えはないという。骨粗鬆症によるということか。痛くて2~3日食事もとれなかったそうだが、入院して目の前に食事を出されると完食していた。以前からケアハウスなどの施設入所を勧めていた。

 

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