先週の木曜日の夕方に、地域の基幹病院の救急外来から96歳女性が紹介されてきた。内科の別の先生が受けていた。そういえばその日は、帰りにまだその先生の車が駐車場にあって、何かしているのだろうかと思った。
後で話を聞くと、浮腫で医院から基幹病院に紹介された患者さんだった。心不全ということで、循環器科内科医が診ていた。当院に連絡が来た時は、慢性不全の症状と思われます、ということだったそうだ。
来てみると、診療情報提供書の中に(病名ではなく経過のところ)、転倒による肋骨骨折の記載があった。少量の血胸?、という記載もあった。(整形外科で確認していただけますと幸いです、とあった)
送られてきたCTを確認すると、多発肋骨骨折(左第7~12肋骨)があり、血胸になっているようだ。保存的治療にはなるが、血胸は経過をみないと何ともいえない(少量とはいえない)。
さらに全身に皮下出血があり、単に転倒したというのではなく、家庭内暴力の可能性があった。今週になって、地域医療連携室から警察に連絡して事情聴取となった。