月曜日の午後に、前日からの右下腹部痛が続く34歳男性が内科新患を受診した。午後の外来は定期通院は診ていないが、新患は受け付けている。3月から新任で来られた先生が診察した。
体温は37.5℃の微熱があった。歩くと右下腹部に響く。右下腹部に圧痛と反跳痛があった。(ごく軽度に筋性防御と記載していた)
腹部CT(単純)で上行結腸に憩室が散在していて、結腸壁に肥厚と周囲脂肪織の炎症像を認めた。虫垂の腫脹はなかった。上行結腸の憩室炎と診断された。
地域の基幹病院消化器内科に連絡して、先方の病院を受診していた。救急搬送ではなく、自宅の車で向かった。
通常、憩室炎は当院で入院治療にしている。軽度だと患者さんの希望で外来治療にすることもある。
そちらでまず治療して下さい、とはいわれなかったようだ。基幹病院では受診後にどうするのかわからないが、入院ベットの確保が難しい病院なので外来治療になるのかもしれない。
それにしても、34歳の結腸憩室炎は年齢的にかなり若い方だと思う。20代の患者さんは診たことはないが、30代はこれまであっただろうか。