月曜日の当直は4月新任の整形外科医だった。月3回の当直をこなしている。
午後11時半に呼吸苦(呼吸困難)を訴える90歳男性が救急搬入された。当院の外来に高血圧症・糖尿病で通院している。その日の昼に背部痛と呼吸苦があり、市内のクリニックを受診していた。
胸部X線で肺炎といわれて、症状が悪化する時は病院を受診するようにと指示されたそうだ。夜間になって日中より症状が悪化してした。
胸部X線で両側胸水と肺うっ血・水腫の所見がある。胸部CTでみると葉間胸水もあった。心電図はもともと完全右脚ブロックがあるが、以前になかったⅢ・aVFのST上昇を認めた。
急性心筋梗塞とそれに伴ううっ血性心不全として、地域の基幹病院循環器内科に搬送していた。適切な診断・対応ということになる。
整形外科医はけっこう年配の方かと思っていたが、50歳代前半だった。当院では若い方に入る。
火曜日の朝に、同僚の整形外科医と当直の時の話をしていた。年齢が90歳なので心カテの適応になるのかとも思ったそうだ。
多分先方にちょうど循環器内科の先生がおられたようで、若い先生の指導のためにも、高齢でもぼろぼろの(?)心不全でもいいので搬送してほしいといわれたという。
そんなに症例に困るような病院ではなく、次々に患者さんが搬入されるはずだが、もっと患者数がほしいということか。