なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

急性心筋梗塞搬入の前に

2023年07月28日 | Weblog

 整形外科医が当直したその月曜日には、若い女性2名も救急外来を受診していた。

 

 ひとりは32歳女性で、精神科に通院している。3日前から食欲がない、眠れないという。肩が痛い、足がしびれるという訴えもあった。

 救急要請して、収容された救急車内から本人が直接話をしたいと言ってきた。上記症状があり点滴をしてほしいこと、所持金がないので一晩入院にさせてほしいこと、支払いは親に来てもらうつもりであること、を伝えてきた。

 整形外科医が、近くにいた内科医に相談して(まだ午後5時半で時間外になったばかりだった)、受け入れると救急隊に伝えた。

 自称、境界性人格障害・発達障害・うつ病ということだったが、精神科でどう診断されているのかはわからない。点滴して一晩入院となった。

 翌日他県から父親が来て、支払いができるようになったので、退院して行った。(とりあえず整形外科医が担当医で入院して、翌日退院にならない時は内科に相談としていた)

 

 もうひとりは27歳女性で、救急搬入ではなく、自分で直接救急外来を受診された。前日は過呼吸で大学病院に救急搬入されたそうだ。(住所は市内だが、隣県に勤務していて、隣県の大学病院に搬入)その日も食欲がなかったが、水分はとっていたという。受診時は過呼吸ではなかったが、少し嘔気がある。

 精神科に通院していて、自称うつ病。処方薬はSNRIとSSRI、安定剤、さらに抗精神薬(クエチアピン)と抗パーキンソン病薬(副作用予防か)だった。

 こちらは外来で点滴(と制吐剤静注)をして帰宅となった。

 

 精神科医はどう診断しているかわからないが、どちらも神経症圏や人格レベルの問題のようにみえる。専門である精神科での治療もぴったりとしたものがない?。

 整形外科医はこの2人に対応して、その後に救急搬入された急性心筋梗塞・心不全の90歳男性を診察した、という経緯だった。お疲れ様です。

 

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