1月6日(月)の午後に腎臓内科の若い先生が胸腹部CTを行っていた。別の患者さん(クローン病の若い女性)の造影CTを行うので、放射線室に行った時にちょうどCTが終わったところだった。
両側肺、特に右肺にすりガラス様陰影が散在していた。胸膜直下はスペアされている点がCOVID-19らしくはないが、十分に疑われる所見だった。
70歳代半ばの男性で血液透析を受けている患者さんだった。1月3日に透析の通院時に交通事故を起こした。シャント肢の表皮剥離・皮下出血があり、下肢にも血腫がある。もともとの貧血(Hb9~10g/dL、腎性腎血)が、おそらく出血によりHb7.6g/dLと進行していた。
そもそも事故を起こした1月3日には38℃の発熱があったそうだ。白血球は正常域(ふだんは4000で6100なので微増か)だが、CRPが21.2mg/dLと著明に上昇している。
入院時には新型コロナとインフルエンザの迅速検査をして陰性だったが、コロナのPCRもしませんか、と勧めた。結果は陰性だった。
肺野の淡いすりガラス様陰影は感染症なのか、肺胞出血なのかわからない。若い先生は肺炎として、抗菌薬投与を行っていた(ABPC/SBT+AZM)。
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