1月5日に記載したCOVID-19の79歳男性のその後。
ウイルス(SARS-CoV-2)自体による肺炎として、デキサメサゾン(6.6mg)を開始した。解熱して、食事摂取できるようになった。
年末の発症で1月9日が11日目になる。認知症の不穏で隔離用病室では看護しにくい。その日の午後に隔離解除して、一般病室(同日に隔離解除になったCOVD-19の患者さんと2人部屋の同室)に移動した。
その日に胸部CTを行うと、入院に見られた右肺上葉の陰影はほぼ消失していた。後から見ると、両側下葉背側にもやもやした陰影が新に出ていたが、背側の水分分布の影響ともとれるので、さほど気にしなかった。
5日間投与したデキサメサゾンの漸減を開始した。ところがその後に発熱が見られた。酸素飽和度の軽度に低下した。炎症反応がぐっと上昇していた。LDHも漸増している。
1月12日に再度胸部CTで確認すると、両側肺下葉にすりガラス~網状陰影が広がっていた。認知症の不穏で抑制を要して抗精神薬も使用しているので、誤嚥性肺炎が気になるが、痰がらみはなかった。
発症して14日目になる。呼吸器外来に来てもらっている先生に連絡して相談した。「武漢株」の時は再燃が見られたこともあった、という。現在の株ではどうなのか。
デキサメサゾンを初期量に戻して、数日経過をみることになった。
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