先週内科医院から当院消化器科に47歳女性が紹介された。心窩部痛と腹部エコーで高エコーの腫瘤があったという内容だった。
高エコーの肝腫瘤は通常は肝血管腫(肝細胞癌もあるが)なので、腹部造影CTで確認していた。単純CTで低濃度に描出される腫瘤が、造影では早期から次第に内部が造影されていき、血管腫で間違いなかった。
心窩部痛については上部消化管内視鏡検査を行っていた。軽度の萎縮性胃炎で、ピロリ菌の検査(尿素呼気テスト)を行って陰性を確認していた。
処方は何を出すのかと思ったが、機能性ディスペプシア(心窩部痛症候群)としてアコファイドを使用していた。効果がない場合は、六君子湯などもご考慮下さいという記載だった。
確実に効果のある処方もないので、まあいろいろやってみて経過を見てください、ということだろう。
感染病棟に入院しているCOVID-19の96歳女性は、食事摂取が進まなかったが、先週末から食べられるようになった。退院後にデイサービスなどが受けれれるように調整して退院にできそうだ。
今日また保健所から90歳代の患者さんの入院依頼が来ている。最近の入院は80歳代後半から90歳代になっている。
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